超高速なCPUは、例えばWordで書類を作るような用途にはオーバースペックだ。写真や動画を編集するなど、仕事でもクリエーティブ系の作業が多いユーザーに向いている。高性能ではあるが、バッテリー駆動時間が最大11.4時間(業界基準値、モデルにより異なる)とやや短い。

ここまでの性能を求めないなら、別のモバイルノートを選んだほうがいいだろう。だが、超高性能を気軽に持ち歩ける選択肢としては希有な存在であり、非常に魅力的だ。

重さはカタログ値で約1.35キロだ
ACアダプターは100Wタイプなのでサイズが大きい
拡張性は上々で、USB-C端子も2つ備える

外付けグラフィックでゲームをより快適に

前述のようにROG Flow X13には、外付けのグラフィック強化モジュール「ROG XG Mobile」が別売りで用意されている。内蔵グラフィックと切り替えて、まさにゲームに最適な性能を得られる。ROG XG MobileはA5判ほどで厚さ29ミリの箱のような形状をしており、電源と拡張ポートの機能も兼ね備えている。つまり、本体と接続するだけで電源供給とグラフィックの強化、さらにポートの拡張が可能になる。

グラフィック強化モジュールは多くのポートを搭載しており、外付けディスプレーを最大4つ接続できる

名前には「Mobile」と付いているが、グラフィック強化モジュールを実際に持ち歩くのは少々負担だろう。本体と接続するケーブルは短く、ACケーブルも太いので、置き方が限定される。普通のパソコンとして使うならここまでは不要だが、デスクトップ並みのゲーム性能を発揮するシステムを組み上げたい方にはお薦めのセットだ。

本体価格は上位の4Kモデルが19万9818円(税別、以下同)、下位のフルHD+モデルが18万1636円で、上位機はメモリーを32ギガバイト(ギガは10億、GB)搭載するなどぜいたくな構成となっている。どうせ買うならこちらがお薦めだ。性能を考えると、割安感さえある。

なお外付けグラフィック強化モジュール「ROG XG Mobile」の価格は、GPU(画像処理半導体)に「GeForce RTX 3080」を搭載する上位モデルが13万6182円、「GeForce RTX 3070」を搭載する下位モデルが10万8909円だ。

戸田覚
 1963年生まれのビジネス書作家。著書は150点以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。