2021/3/18

量も質もアップ! 「唾液力」を高める方法

「唾液力=唾液の量と質」を高めるにはどうすればいいか。量を増やすのは唾液腺の刺激だ。唾液腺は押すと、反応して唾液を出すため、マッサージを。もちろんよく噛(か)む、舌を動かす、酸っぱい食べ物を思い出すことでも出る。「唾液は加齢とともに減る」(槻木教授)ので、気になる人はケアを。

また、花王がつきとめた結合型シアル酸は、「耳下腺に比べ、舌下腺と顎下腺の唾液で濃度が高かった。いくつかの食品成分で比較したところ、重曹とクエン酸の組み合わせは唾液の分泌量を増やし、かつ舌下腺と顎下腺の分泌割合を高めた。2つが口内で溶けて発生する炭酸発泡刺激のためだろう」と山本さん。

では、IgAは?「軽い運動で増えるという結果や、腸内細菌により産生される短鎖脂肪酸と関わりがあると思われる研究がある。唾液の質を高めるには、運動に加え、食物繊維や発酵食品をとり、腸内環境を良くしておくことが大切」と槻木教授。


■唾液腺を刺激するマッサージ


3つの唾液腺を刺激する一般的なマッサージ。唾液腺は外側からの刺激に反応して、ジワっと出る。デスクワークの合間など、どこでもできる。


【顎下腺】
あごの骨から耳に向かう途中にくぼみがある。ほおづえをつくように、そのあたりにこぶしを当て、刺激する。親指で行ってもかまわない。10回程度。
【舌下腺】
親指であごの骨の下を軽く押す。「舌下腺は内側なので、外側から刺激しにくい場所。舌を動かすのもいい」(槻木教授)。10回程度。
【耳下腺】
写真のように耳の前に指が当たるようにして、圧をかけたまま、円を描くようにマッサージする。10回程度。

口の中のシュワシュワした刺激で唾液が増える!?

重曹とクエン酸の組み合わせで、口の中にシュワシュワした刺激が。手作りラムネには、2つを組み合わせたレシピもあるようだ。

カゼやインフルエンザにかかりくい、かかりやすいと自覚している55人ずつの唾液量を調べたところ、かかりにくい人のほうが唾液の分泌量が多かった。(データ:花王が第78回日本公衆衛生学会で発表)

20~40代の男性6~15人が8種類のタブレット錠をなめたときに分泌される耳下腺唾液、舌顎下腺唾液を回収し、単位時間当たりの各唾液の重量を測定した。(データ:花王が第52回日本小児呼吸器学会で発表)

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