防災食の備蓄続けるコツ 賞味期限や数を「見える化」

災害時の備えの形として推奨されるローリングストック。少ない負担で防災備蓄ができるといわれているが、「続かない」「挫折した」という声を聞く。続けられる工夫やコツを聞いた。

ローリングストックとは、レトルトなど日常的に食べている食品を多めにそろえ、食べて減った分だけ買い足していく備蓄法だ。災害時にはそのストックが非常食となる。

賞味期限が3~5年と長い従来の非常食に比べ、ローリングストックは備蓄した食品の期限切れを招きにくいといわれる。だが「気がついたら賞味期限が切れていた」「家族が新しいものから食べてしまう」「結局、賞味期限までに食べきれなかった」など、うまくいかずに続けられなかった、という声が多いのも実情だ。

被災時食べたい 好物をそろえて

「気がついたら賞味期限が切れていた」という声に対して、防災備蓄収納プランナー協会代表の長柴美恵さんは「ローリングストックに入れる食品は、普段食べているもので、さらに災害時にも食べたいと思うものを選ぼう」と話す。被災時はストレスで食欲がなくなりがちだ。食欲がそそられる好きなものをストックしよう。好物なら賞味期限を切らすことも少ないはずだ。1カ月~長くても半年で消費し、回転させたい。例えばアルファ化米など、普段食べないものは防災用備蓄として、ローリングストックとは分けて管理するのがよい。

ポイントは食品の賞味期限がひと目で分かるようにすることだ。購入したらすぐ、インデックスシールなどを利用し、賞味期限を目立つように書いて貼る。面倒に感じるかもしれないが、シールやペンを収納場所のそばに置いて、作業を習慣化してしまおう。

管理栄養士で防災士の資格を持つ今泉マユ子さんも「賞味期限の見える化」を推奨する。個々に賞味期限を書くことはもちろん、期限が近いもの同士を大まかにまとめて収納している。「賞味期限が迫っているものは棚の上側に置いて、家族にも『なるべく上から食べてね』とお願いしている」そう。

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