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新ブランドも続々 進化する芋けんぴ

芋けんぴといえば、白砂糖をしっかりまとったやや太いものを想像する人が多いだろう。だが近年では消費者の嗜好の変化にあわせ、甘さ控えめで細切りタイプのものが増えてきているようだ。硬いものからしっとり系まで、一言に芋けんぴといっても様々。老舗が新しいブランドを立ち上げたり、農家や脱サラした人が商品開発したりと、新風も吹き込んでいる。

そもそも「芋けんぴ」は土佐弁に由来するといわれるだけあって、高知県の郷土菓子として有名だ。「けんぴ」とはもともと小麦粉を焼き固めた干菓子のことで、老舗菓子店の西川屋が土佐藩初代藩主の山内一豊に献上したとされる。庶民は身近なサツマイモでけんぴに似た菓子を作って食べたというのが通説だ。

サツマイモの産地である鹿児島県では「芋かりんとう」というのが一般的で、地域によって多少呼び名が異なる。いまや「ワインや日本酒とあわせてもよさそう」(猫井登さん)な芋けんぴもあり、楽しめるシーンは広がっている。

■ランキングの見方 店名(所在地)。数字は専門家の評価を点数化。本文冒頭は商品名。(1)税込み価格(内容量)(2)公式・販売サイトまたは問い合わせ電話番号(3)賞味期限または消費期限。写真は三浦秀行撮影、スタイリングは西崎弥沙。

■調査の方法 通販で買える、素材にこだわった芋けんぴを、取材をもとに21品目選定。菓子やサツマイモなどの専門家に商品のサンプルを送り「食感」「素材のうまみや甘み」「少し高くても自分のために取り寄せたい」などの観点からランク付けしてもらい、編集部で集計した。

■今週の専門家 ▽秋山敏信(京王プラザホテル ペストリーシェフ)▽奥野靖子(日本・大学芋愛協会会長)▽スイーツなかの(スイーツ芸人)▽鈴木絢子(さつまいも親善協会会長)▽せせなおこ(和菓子コーディネーター)▽長谷川献(東京製菓学校和菓子課長)▽林一也(東京家政学院大学人間栄養学科教授)▽平岩理緒(「幸せのケーキ共和国」主宰)▽松本学(ご当地グルメ研究会代表)▽猫井登(お菓子の歴史研究家)▽山川理(サツマイモ博士)=敬称略、五十音順

(高橋里奈)

[NIKKEIプラス1 2021年2月27日付]


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