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専門家推しの芋けんぴ10選 定番からワインのお供まで

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NIKKEI STYLE

巣ごもり生活を充実させようと、ティータイムを楽しむ人が増えている。おうち時間をちょっとぜいたくにしてくれるのが、芋けんぴ。サツマイモの風味を生かした芋けんぴを専門家が選んだ。

1位 覚王山吉芋

(名古屋市) 690ポイント
芋の生命を感じる逸品

「吉芋花火」紅あずまを細切りにして油で揚げ、創業者である先代社長が開発した「秘伝の蜜」をからめた。30年以上守り続けるレシピで、芋けんぴとしては珍しくしっとりとした食感が特徴だ。東海地方ではなじみの薄かった芋菓子だが、地元で愛されるおやつとして認知度を高めてきた。

「芋が生きているけんぴ、芋の香りがするだけでなく芋の弾力、しっとりさを一番感じた」(奥野靖子さん)と独特の食感を評価する声が上がった。「硬くもなく、柔らかくもなく、ちょうどいい歯応えとともに芋の味わいが口いっぱいに広がる」(せせなおこさん)。「細身の姿に対してうまみのある深い芋の味わい。しつこさのないほどよい甘み。独自性の高い新たな芋けんぴを体験させてくれた」(松本学さん)と、斬新さや素材が持つ甘さも高く評価された。

サツマイモが持つ優しい甘みに加え、こっくりとしたきらきらと光る蜜の甘さも絶妙。鈴木絢子さんはねっとりとした蜜を「和風のキャラメルのよう」と表現する。芋けんぴの常識を覆す仕上がりに、独り占めしたくなる。「一度手をつけたら止まらない。少し高くても自分のために取り寄せたい逸品」(長谷川献さん)。

(1)600円(170グラム)(2)052・935・3936(3)消費期限は3日と短いが、冷凍すると3カ月間保存できる。

2位 山本佐太郎商店

(岐阜市) 680ポイント
カリッとした高級スイーツ

「大地のおやつ おいものかりんとう」油問屋と和菓子職人が出会って始めたお菓子シリーズの第2弾。細切りで小さめの芋けんぴは、甘みのある米油で揚げる。

素材のシンプルさが際立つ品で「口中にサツマイモの上品な香りとうまみが広がる。もはや高級スイーツの域に達している」(猫井登さん)という声も。「香ばしく甘い芋の風味を存分に感じられる。カリッと心地よく揚がったしっかりした歯応えだが、米油ならではの軽やかな後味でくどさがない」(平岩理緒さん)

細身でつまみやすいので、口に入れやすくついパリポリと食べ続けてしまう。かむと広がるサツマイモの自然な甘みが特徴という通り「カリッと言う音が食欲をさらに誘う。芋の味がしっかりとして、かめばかむほどおいしい。甘み、塩味、芋味のバランスがいい」(林一也さん)。

(1)436円(80グラム)(2)https://www.m-karintou.com/(3)120日(賞味期限)

3位 芋屋金次郎

(高知県日高村) 600ポイント
王道をいく、昔ながらの味わい

「特撰芋けんぴ」芋けんぴは高知県が発祥。小売店などに芋けんぴを卸している渋谷食品が独自ブランドとして立ち上げた。

鹿児島や宮崎、高知の黄金千貫を菜種油と米油のブレンド油で揚げ、食感と香ばしさを両立させた。封を切ると、優しい甘い香りがふわっと広がる。「砂糖のシャリシャリや、サクサク、カリカリといろいろな食感が合わさった立体的な味わいが素晴らしい」(スイーツなかのさん)

いわゆる誰もが想像する芋けんぴで「昔ながらのシンプルな味わいで飽きが来ないおいしさ。かみしめるほどに素材の芋のうまみ、甘さが引き出される」(長谷川さん)。さっぱりとしたくどくない甘さも人気の秘訣だ。

(1)400円(180グラム)(2)https://www.imokin.jp/(3)60日(賞味期限)

4位 京甘藷

(京都市) 590ポイント
京都らしい優しい味

「黄金芋」2019年に京都出身のフレンチ懐石の料理人が創業。食感を楽しめるよう、包丁で千切りにして繊維を極力残し、菜種油で揚げた。自家製の蜜に少量加えた塩が芋の甘さを引き立てる。

しっとりとしていて「芋けんぴと大学芋のいいとこ取りといった印象。ほどよい甘さのなかに時折見え隠れするほのかな塩っぱさがアクセントになっていて飽きない」(鈴木さん)。秋山敏信さんも「京都らしい優しい味。口当たりもしっとり感があり仕上がりがきれい」と繊細さを評価する。

(1)650円(170グラム)(2)https://www.instagram.com/kyokansho/(インスタグラム)(3)3日(消費期限)

5位 水車亭

(高知県四万十町) 440ポイント
塩が引き出すおいしさ

「塩けんぴ」高知県の室戸岬沖で採取した、海洋深層水の塩を使った甘さ控えめの芋けんぴ。「細切りの芋のサクッとした感じがあるのに、柔らかな食感は揚げ方の熟練度を感じる。油、塩味、甘みのバランスが絶妙」(松本さん)

猫井さんは「甘塩っぱく、くっきりとして味蕾(みらい)を覚醒させる味わい。芋のうまみがしっかり感じられ、よく冷えたシャンパンや白ワインと合わせたい」と、甘い物が苦手な大人向けの食べ方を提案する。大容量でお買い得感もある。

(1)842円(1キログラム)(2)http://www.nangokuseika.com/(3)120日(賞味期限)

6位 蜜香屋

(大阪市) 430ポイント
茶と蜜が織りなすおしゃれ感

「荼けんぴ ぶれんど」大阪市の焼き芋店が京都の百貨店向けに開発した。ほうじ茶や和紅茶の茶葉を混ぜ込んだ蜜が細身の芋をコーティングし「見た目の美しさはナンバーワン。飾っておきたくなるような逸品」(鈴木さん)

甘さ控えめで、細身のカリカリとした食感が楽しめる。茶葉を使った香ばしさも特徴だ。「素材の味わいがありながら、お茶の風味が加わることでさっぱりと食べることができる」(せせさん)。品を感じる芋けんぴ。缶入りもおしゃれ。

(1)928円(袋入り・150グラム)(2)https://mikkouya-online-shop.com/(3)135日(袋入り・賞味期限)

7位 菓匠右門

(埼玉県川越市) 360ポイント
蜜の甘さと美しいルックス

「川越けんぴ プレーン」サツマイモを一週間糖蜜に漬け込み、芋の風味を移した自家製「芋蜜」が九州産の黄金千貫芋の素朴な甘さを倍増する。脂っこくならないよう、しっかりと油を切るのがこだわりという。

「艶のある美しさ、すらりと伸びたそろいのよさは職人のこだわりを感じる」(山川理さん)。「蜜が丁寧に均等にかけられているのでばらつきがない甘さ、芋本来の味も楽しめる」(スイーツなかのさん)と、堂々とした風体と芋独特の甘みが評判だ。モダンな包装は小さなギフトにも向く。

(1)300円(80グラム)(2)https://imokoi.com/(3)60日(賞味期限)

8位 寝た芋本舗

(千葉県香取市) 320ポイント
現代風の小気味よさ

「芋けんぴ 甘味」千葉県の芝山農園が自社栽培の紅あずまを使って始めた、芋菓子ブランド。一般的な芋けんぴより細めで、米油を使ってさっぱりと揚げる。天然水を使った独自ブレンドの蜜には隠し味として塩を加えてあり、芋の甘みを際立たせる。

小ぶりでカリッとした歯応えが小気味よく「芋のうまみの余韻が長く残り、後をひくあじわい」(猫井さん)。平岩さんは「紫色の皮つきもあって風味豊か。細めだが細すぎず、糖衣は少量で甘さ控えめ。米油らしく癖がなくさっぱりした後味」と評価する。

(1)290円(60グラム)(2)https://shop.netaimo.com/(3)約3カ月(賞味期限)

9位 ヨコノ食品

(神戸市) 310ポイント
細身で素朴なカリカリ感

「金時いもスティック」九州産の金時芋などを職人が米油で揚げた、細身のシンプルなおやつ。「サツマイモ本来の甘みがよく感じられ、固めだが細く仕上げてあるので食べやすい。素朴な風味がよい」(林さん)

種子島産粗糖のコクのある甘みが特徴で「芋の風味がよく感じられて、カリカリ感も心地よい。甘さも適度で食べやすく、飽きが来ない味。細めでカリッと揚がってかわいらしい」(山川さん)。製法にもこだわり、健康志向。野菜チップスなどでも定評のあるメーカーが手がける。

(1)324円(92グラム)(2)https://www.imoya.info/(3)120日(賞味期限)

10位 加藤けんぴ店

(東京都国分寺市) 300ポイント
圧倒的な凝縮感

「芋けんぴ 紅はるか」家具の設計をしていたこともある店主が2015年に創業し、独学で生み出した芋けんぴ。熊本県の宇野農園から取り寄せるサツマイモを米油で揚げ、喜界島産のきび糖で作った蜜で仕上げた。沖縄県産天日塩が甘さを引き締める。

「圧倒的な芋の凝縮感。ほくほくの焼き芋を食べた後のような余韻が残り、余計な味付けやくせを感じさせない後味が素晴らしい」(鈴木さん)。硬めの仕上がりで「かむ音まで楽しんでほしい、甘いが酒のさかなになりそうな奥行きのある大人な芋けんぴ」(奥野さん)。

(1)500円(90グラム)(2)https://katokenpi.theshop.jp/(3)45日(賞味期限)

新ブランドも続々 進化する芋けんぴ

芋けんぴといえば、白砂糖をしっかりまとったやや太いものを想像する人が多いだろう。だが近年では消費者の嗜好の変化にあわせ、甘さ控えめで細切りタイプのものが増えてきているようだ。硬いものからしっとり系まで、一言に芋けんぴといっても様々。老舗が新しいブランドを立ち上げたり、農家や脱サラした人が商品開発したりと、新風も吹き込んでいる。

そもそも「芋けんぴ」は土佐弁に由来するといわれるだけあって、高知県の郷土菓子として有名だ。「けんぴ」とはもともと小麦粉を焼き固めた干菓子のことで、老舗菓子店の西川屋が土佐藩初代藩主の山内一豊に献上したとされる。庶民は身近なサツマイモでけんぴに似た菓子を作って食べたというのが通説だ。

サツマイモの産地である鹿児島県では「芋かりんとう」というのが一般的で、地域によって多少呼び名が異なる。いまや「ワインや日本酒とあわせてもよさそう」(猫井登さん)な芋けんぴもあり、楽しめるシーンは広がっている。

ランキングの見方

 店名(所在地)。数字は専門家の評価を点数化。本文冒頭は商品名。(1)税込み価格(内容量)(2)公式・販売サイトまたは問い合わせ電話番号(3)賞味期限または消費期限。写真は三浦秀行撮影、スタイリングは西崎弥沙。

調査の方法

 通販で買える、素材にこだわった芋けんぴを、取材をもとに21品目選定。菓子やサツマイモなどの専門家に商品のサンプルを送り「食感」「素材のうまみや甘み」「少し高くても自分のために取り寄せたい」などの観点からランク付けしてもらい、編集部で集計した。

今週の専門家

 ▽秋山敏信(京王プラザホテル ペストリーシェフ)▽奥野靖子(日本・大学芋愛協会会長)▽スイーツなかの(スイーツ芸人)▽鈴木絢子(さつまいも親善協会会長)▽せせなおこ(和菓子コーディネーター)▽長谷川献(東京製菓学校和菓子課長)▽林一也(東京家政学院大学人間栄養学科教授)▽平岩理緒(「幸せのケーキ共和国」主宰)▽松本学(ご当地グルメ研究会代表)▽猫井登(お菓子の歴史研究家)▽山川理(サツマイモ博士)=敬称略、五十音順

(高橋里奈)

[NIKKEIプラス1 2021年2月27日付]

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