この写真で着ている、スキーウエアのようなフード付きの防寒着は、サンダース氏の地元であるバーモント州に拠点をおく「バートン」のゴアテックスジャケット。かわいらしいミトンは、バーモント州の支持者の教師からプレゼントされた手作りで、古いセーターを再利用しており、ペットボトルをリサイクルしたフリースも使っているんだそうだ。

「参列姿」プリントのスエット、すぐ完売

ニュースはこれで終わらなかった。さっそくサンダースの選挙陣営は写真をプリントしたスエットをネットで販売。ちなみにスエットはオーガニックコットン製でお値段は45ドル。

あっという間に売り切れてしまい、売り上げはすべてサンダース氏の地元のバーモント州で高齢者への食糧支援をする慈善団体に寄付されるという。

クルーネックは売り切れ(バーニーキャンペーンストアの画面)

また、サンダース氏が着けていたミトンも「サステナブルでエコでおしゃれ~」と話題に。ミトンを作った教師のところには商品化の話が続々と持ち込まれて、すべて断っているという。便乗商品で同じデザインのミトンが85ドルで売られたりもしているとか。

あまりのバズりっぷりに、ついには当のご本人がCBSニュースやトークショーにリモート出演。キャスターから大統領就任式の時の格好について聞かれると、「極寒のバーモント州では、おしゃれかどうかなんて気にしません。むしろ暖かさを求めます」と、これまたほっこりするコメントをして、サンダースおじいちゃんの好感度はさらにアップしたのだ。

手作り感があふれるサンダース氏の毛糸のミトン(1月20日)=代表撮影・ロイター

さて、アメリカのヴォーグ誌は、大統領就任式でのサンダース氏のスタイルを「アンチファッション」と評していた。よくファッションにまったく興味がない人の着こなしが逆にお洒落(しゃれ)に見えたり、デザイナーがコレクションのテーマで使ったりするが、いわゆる計算されていないスタイルのことで、ちょっと前に流行った「ノームコアスタイル」もそうだ。

アンチファッションの最たるスタイルが、サンダース氏のようなシニア世代の格好なのである。筆者も街でアンチファッションなシニアを見かけると、時々インスタグラムにあげている。先日も本屋の店先で立ち読みをしていたおじいちゃんの格好があまりにもイケてたので、思わず顔は映らないよう断って写真に撮らせてもらった。

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