反ファッションが見事 サンダース氏、ミトンでバズるコラムニスト いであつし

ワシントンで開かれたジョー・バイデン米大統領の就任式に参列したバーニー・サンダース上院議員(1月20日)=代表撮影・AP
ワシントンで開かれたジョー・バイデン米大統領の就任式に参列したバーニー・サンダース上院議員(1月20日)=代表撮影・AP
記者会見でのスーツ姿、人気ドラマの主人公のファッションなど、メディアで話題にのぼる人の着こなしは気になるもの。そんな「ニュースな人」のファッションの背景にあるものとは。男性ファッションに詳しいコラムニスト、いであつし氏が解説します。



大統領就任式 飾らないスタイルで参列

まさに当コラムのタイトル「ニュースなルック」となったのが、1月20日、ジョー・バイデン氏の米大統領就任式に出席した時のバーニー・サンダース上院議員(79)の格好である。

なにしろアータ、ラルフ・ローレンでバッチリきめたバイデン新大統領や、新進デザイナーの服を着てドレスアップしたファーストレディーのジル・バイデン氏、副大統領のカマラ・ハリス氏、レディー・ガガといったセレブたちを差し置いて、一番のニュースになったのだ。

既にいろんなメディアで話題になって報道されているのでご存じでしょうが、当日のサンダース氏の格好をざっくり解説すると、スーツ(というより背広と言ったほうが似合う地味な黒の上着とズボン)の上から、スキーウエアのような分厚い防寒着を着こんで、ごく普通の青い不織布の衛生マスクを着けて、手にはかわいらしい親指だけ分かれた手袋のミトン。

華やかに着飾った他の招待客たちとは対照的に、この格好でソーシャルディスタンスを守って1人でポツンと寒そうにパイプ椅子に座っているサンダース氏の写真が、「まるで近所のおじいちゃんみたい」と、瞬く間にSNSで拡散されてバズったのである。

米大統領就任式でのバーニー・サンダース上院議員。密を避けた座席配置は寒風をしのぐには向いていなかったようだ(1月20日)=代表撮影・ロイター

海外では「ミーム」と呼ばれる手法で、この写真をコラージュ加工して投稿する人たちが続出。ハリウッドスターのセレブたちにも大ウケで、「フォレスト・ガンプ」や「スター・ウォーズ」、「ゴースト」、「ジョーカー」、「ハリー・ポッター」、「セックス・アンド・ザ・シティ」などなど、名作映画や人気ドラマのワンシーンと一緒に座っているコラージュ画像が次々と投稿された。

筆者が一番ウケたコラージュ写真は、「千と千尋の神隠し」で千尋とカオナシが座っている電車内に一緒に座っているサンダースおじいちゃんですね。

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