Men's Fashion

ネクタイのマンネリ打破 切り札はマルチストライプ

How to

2021.3.1

MEN'S EX

Vゾーンは対面した相手の目に真っ先に飛び込む箇所であり、どんな男であるかを描き出す絶好のキャンバス。上手にタイやシャツを合わせ、成熟した男の知性とセンスを表現したい。




This Month’s “THEME”

ビジネスの基本を洒脱にひと捻り「マルチストライプタイ」

年初の清々しさが薄れてきたこの時期、気分を改めて引き締める上でもちょっと新味のあるタイに挑戦してはいかがだろう。そこで注目したいのがマルチカラーのストライプタイだ。洒落感が高い一方、縞柄ならではの端正さもあり、捻りの効いたビズスタイルを模索中の方に好適。たとえ強めの色を使っていても、配色の妙で意外と胸元で落ち着くのもいい。Vゾーンにマンネリを感じているのならなおさらおすすめ。

RING JACKET NAPOLI(リングヂャケット ナポリ)

茶2色、紺2色のマルチストライプ。トレンドのボールド(幅広)ピッチも、感度の高い男を主張してくれそうだ。芯なしの4つ折り(クアトロピエゲ)仕様ゆえ、風になびくような軽い締め心地が楽しめる。シルク100%。幅8.5cm。2万2000円(リングヂャケットマイスター206 青山店)

スーツ17万円/リングヂャケットマイスター(リングヂャケットマイスター206 青山店) シャツ1万8500円〈オーダー価格〉/麻布テーラー(Y&Mプレスルーム) チーフ〈スタイリスト私物〉

入門編 3色の「マルチストライプタイ」

マルチストライプ入門に向くのが3色縞。典型的なレジメンタル風となり、グリーンやロイヤルブルーといったトレンドカラーも取り入れやすいだろう。

E.MARINELLA(マリネッラ、左)

英国風右上がりストライプだが茶×紺×ロイヤルブルーの配色がイタリアらしく粋。裏地なしのセッテピエゲ(7つ織り)で軽やか。シルク100%。幅9cm。3万3000円(マリネッラ ナポリ 東京ミッドタウン)

ROBERT FRASER(ロバート フレイザー、右)

等幅で3色縞を配したレジメンタイの典型スタイルだが、オレンジ×グリーン×ホワイトの配色がフレッシュな雰囲気。春に向かうこれからの季節に最適な1本。シルク100%。幅8cm。1万円(アイネックス)

無彩色のグレーならマルチカラーもシックに馴染む

定番グレーストライプスーツもマルチストライプのひと挿しでぐっと若々しいムードに。それでいて品を損なわないのは無彩色ゆえの懐深さだろう。スーツ6万4000円〈オーダー価格〉/麻布テーラー(Y&Mプレスルーム) シャツ3万円/ギ ローバー(バインド ピーアール) ※タイは上写真と同じ。

ブラウンスーツを若々しく見せるポイントに

スーツのブラウンとタイのオレンジがリンクし、グリーンが際立つ。ストライプシャツも両者の橋渡し役に。スーツ6万5000円〈オーダー価格〉/麻布テーラー(Y&Mプレスルーム) シャツ3万6000円/リングヂャケット ナポリ(リングヂャケットマイスター206 青山店) ※タイは上写真と同じ。

肩肘張らないジャケットとタイの洒脱さがマッチ

柔らかな着用感のニットジャケットと合わせ、マルチストライプのポップな側面を引き出した。クレリックシャツも柔和な雰囲気をアシスト。ジャケット6万9000円/ザッコ(バインド ピーアール) シャツ1万1000円〈オーダー価格〉/麻布テーラー(Y&Mプレスルーム)  ※タイは上写真と同じ。

このタイなら鉄板のアズーロ・エ・マローネも簡単

イタリアの洒落者が好むアズーロ・エ・マローネ(青×茶)にならった色合わせ。ロイヤルブルーが全身をきりりと締めるアクセントになっている点にも注目を。スーツ25万円/ジャンフランコ ボメザドリ、シャツ3万6000円/ルイジ ボレッリ(以上バインド ピーアール) ※タイは上写真と同じ。