オンラインで病気をチェック 気軽に対話式で自動分析

写真はイメージ=PIXTA
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新型コロナウイルスとの闘いに終わりが見えないご時世、人の集まるところにはなるべく出かけたくないもの。体調が悪いとき、以前なら気軽に医療機関に出向いていたが、今は受診の必要があるかどうかから判断したいところだ。

そこで注目されるのが、パソコンやスマホで質問に答えるだけで関連する病気や受診についてチェックできるサービス。例えば「AI受診相談ユビー」は、新型コロナ感染との関連性を表示できるなど、今どきのニーズに応える(図1)。質問は20~40個にも及び、医師が監修した人工知能(AI)が症状を分析して、症状と関連性のある病気などを提示してくれる。

図1 ウェブサイト上で質問に答えていくことで、症状と関連性のある病気などを提示してくれる。新型コロナウイルス感染との関連性を視野に入れた質問もある

LINEで「友だち」に追加すると利用できる「メルプ自動予測」も便利だ(図2)。トーク形式のやり取りで手軽に病気を予測できる。もっと広い科目で調べたいなら「メドレー」がお薦め。「症状から調べる」を選んで「頭痛」などのキーワードを入れると質問が始まる(図3)。

図2 スマホのLINEで友だちになると利用できる。メッセージ形式の質問に答えていくと、疑わしい病気を提示してくれる。子供の病気の緊急度をチェックする「メルプkids」もあり、こちらはウェブやiOSアプリでも提供する
図3 約800人の医師とともに医療事典を作成するプロジェクト「MEDLEY(メドレー)」のサイト。「症状から調べる」のコーナーで、症状を選択したり入力したりすると、追加の質問が表示され、疑われる病気を絞り込める

こうしたサービスを提供する自治体もある。神奈川県海老名市は、ユビーのシステムを用いて、体調に不安のある市民に近くの適切な受診先や連絡先を案内する取り組みを実施中。埼玉県も、対話形式で可能性のある病気を案内し、そのまま救急電話相談や119番への連絡も可能な「埼玉県AI救急相談」を提供している。市民サービスの一環であると同時に、医療機関の負荷軽減にもつながる。

なお、こうしたサービスで得られる回答はあくまで機械的な情報提供であり、医療的な診断行為やアドバイスではない。過信せず慎重に判断しよう。

(ライター 青木恵美)

[日経PC21 2021年4月号掲載記事を再構成]

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