スバル・インプレッサ「STI Sport」 操る楽しさを加速

2021/3/7
モータースポーツで磨いてきたクルマづくりの技が生かされた「スバル・インプレッサスポーツSTI Sport」(写真:花村英典、以下同)
モータースポーツで磨いてきたクルマづくりの技が生かされた「スバル・インプレッサスポーツSTI Sport」(写真:花村英典、以下同)
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2020年秋に実施された「スバル・インプレッサスポーツ」の一部改良にあわせ、ラインアップに加わった「STI Sport」。ワインディングロードを舞台に、STIが新たにFFモデルで手がけたチューニングレシピを味わった。

モータースポーツの頂点を極めたSTI

1995年から3年連続でWRC(世界ラリー選手権)のマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得したスバル。その活動を支えてきたのが、1988年に誕生したSTI(スバルテクニカインターナショナル)である。ブルーのボディーカラーが印象的な「インプレッサ」が大地を駆け抜ける姿に胸躍らせ、WRCに夢中になった人や、インプレッサを手に入れたという人は少なくないはずだ。

現在ではニュルブルクリンク24時間レースや日本のSUPER GTなどで活動を続けているSTIだが、モータースポーツで磨いてきたクルマづくりの技を、コンプリートカーやパフォーマンスパーツといったプロダクト開発にも生かしている。

なかでも「Sシリーズ」と呼ばれる究極のコンプリートカーは、STIが開発からパーツの装着までを担当し、エンジンのパワーアップと、それにふさわしいシャシー性能で得たエキサイティングな走りが、ファンの心をつかんできた。ただ、こだわりの詰まったSシリーズの開発や生産には多くの時間を要し、生産台数が限られるという悩みがあった。

そこで、より多くの人にSTIの魅力を届けるために生まれたのが「STI Sport」というコンプリートカーだ。開発はスバルとSTIが共同で進め、生産はスバルの工場で行われる。スバル車のいちグレードとして販売され、手の届きやすい価格設定も手伝って、より幅広いファンにアピールするモデルとなっているのだ。

2020年9月17日に実施された「インプレッサスポーツ」の一部改良にあわせて、新しく同モデルのラインアップに加わった「STI Sport」
インストゥルメントパネルやドアの内張り、エアコンの吹き出し口などにブラックの加飾パネルが用いられたインテリア。ダッシュボードやセンタコンソールに施されたレッドのステッチも、「STI Sport」専用のしつらえである

FFモデルもラインアップ

そんなSTI Sportの最新作がインプレッサスポーツSTI Sportだ。スバル自慢のシンメトリカルAWD仕様に加えて、STI Sportとして初となるFF仕様を用意。今回は、より価格も手ごろなFFモデルに試乗することができた。

初めて実車を目の当たりにした印象は、「派手さこそないものの、キリッと引き締まったクールなハッチバック」というものであった。明るいアイスシルバーメタリックのボディーに、ダークメタリックの18インチアルミホイールやブラックのエクステリアパーツが、精悍(せいかん)さを際立たせている。スポーツモデルでありながら、やりすぎ感のない、大人のコーディネートがうれしい。ブラックのフロントグリルに配されるチェリーレッドのSTIエンブレムがアクセントだ。

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