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友達にお年玉配った娘 子どもにお金の失敗させるワケ

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NIKKEI STYLE

子どもにおこづかいをあげ始めたものの、「きちんと使っているかしら、むだづかいはないかしら」と心配は尽きないもの。でも、ここで使い道に口をはさむのはこらえましょう。子どもにはあえて、ある程度お金の失敗をさせ、お金について考えさせる。これがとてもよい金銭教育になります。

お金の使い方に関して、良い、悪いを言葉で伝えるだけでは、金銭感覚はなかなか身につきません。大人でも、子どもでも、こうすると失敗するということを体感することが一番です。

あなたのお金の失敗は?

お金の失敗と聞くと、どういうことを思い出しますか。

・財布を落とした

・カードローンなどで借金をした

・浪費をしすぎて後悔した

・お金の貸し借りで友人とギクシャクした……

大人の私たちには、思い出しきれないほどの、たくさんのお金の失敗があります。深刻な失敗からそうでもないものまで、様々あるかもしれません。苦い思い出なのですが、その経験は「もう二度とあんなお金の使い方はしない」とお金とのつきあい方を注意させるものになっているのではないでしょうか。

私自身も学生のころ、アルバイトで稼いだお金のほぼすべてをパチンコにつぎ込み、2、3日でスッてしまうという浪費を繰り返していた時期がありました。それが原因で借金に苦しみ、その改善についてとても考えた経験があります。

失敗はしてはいけないのではなく、「この失敗をふまえて、どうすべきか」という振り返りをしっかりと適切にできればよいのです。これは子どもにとっても同じです。むしろ、大人になってからの失敗よりも、金銭的なダメージは小さくてすみます。もちろん子ども一人ではまだ振り返れないこともあるでしょうから、親が手伝ってあげてほしいのです。

お年玉を友達に配った我が子

幼いころから家族でお金の話をしているはずの我が子も、お金の失敗をいくつもしています。ただ、その失敗から、お金の大切さを実感したり、その価値を理解したりと、よい経験にもつながっていると思います。

6人の我が子のうち、1人の娘が小学2年生の頃のことです。2月だったか、3月だったか、お正月から少し時間がたったころ、残っていたお年玉の8千円をお友達に配ってしまったのです。8人に1000円ずつ。お金を見せびらかそうと思って持ち歩いたところ、「ちょうだい」といわれ、その友達にあげるとうれしそうに喜ぶので、みんなにいい顔をしたくて配ってしまったといいます。

折に触れて金銭教育をしてきたので、ある程度はお金の価値が分かっているだろうと思っていたのですが、実は十分にわかっていなかったということが露呈したのです。少しがっかりしつつ、一言きつめに娘を叱り、お金を受け取ったお子さんの親御さんにも謝って回りました。

叱られ、友達の親と私たちが連絡を取っているのをみて娘は泣いていましたが、ここが金銭教育となるチャンスでした。「間違った使い方だったね」と伝え、何がいけなかったのかをまずは一人で考えさせ、あとで教えてもらうことにしました。お姉ちゃんたちにもいろいろ聞いたのでしょう。考えたことを聞いてみると、「1000円あれば、前から欲しかった本が買えた」「毎月のおこづかい2回分だった」「パパが働いて持ってきてくれたお金だった」「ご飯が何回か食べられた」「大切にできないと、大人になってお金がない人になっちゃう」など、いろいろ出てきました。

このように何がよくなかったのかを振り返らせることは、子どもの金銭感覚を磨くために有益です。この子も今では必要なものにしか財布を開かなくなりました。おこづかいをため、趣味で撮る写真を楽しみたいと、中古ですが一眼レフカメラを買うまでになりました。

お金の使い方は縛らない方がよい

このように、簡単にお金で失敗する子どもたちですが、だからと言ってお金の使い道を監視するかのようにしばりつけるのは良くありません。ある程度自由にさせてみましょう。すると自然にお金の失敗をしてくれます。

子どもの失敗は、それが教師となり、こんなことを体感してくれます。

・お金は使うとなくなり、簡単に手に入らないこと

・お金があるといい気になって使いすぎると、あとでお金がなくて苦しくなること

・ほしいと思って飛びついて買っても、すぐ飽きて使わなくなってしまうこと

目新しいことではありませんが、意外とこういったことを体感できていない子が多いのです。

失敗のたびに経験したことを振り返り、繰り返していくと、いつしか

・コツコツためたら、ほしいものが買えた

・満足のいくお金の使い方ができた

というような、お金の成功体験をすることも増えてきます。

子どもにお金の価値を教えることも大切ですが、体験し、自分で感じることが一番の金銭教育になります。そして子どものうちにそういう経験が多いほど、大人になってからの金銭感覚がしっかりしたものに育つのだと感じます。

横山光昭(よこやま・みつあき)
家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、これまでの相談件数は2万3000件を突破。著書に『はじめての人のための3000円投資生活』『年収200万円からの貯金生活宣言』など。オンラインサロン「横山光昭のFPコンサル研究所」を主宰。

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