日経Gooday

鍋の“しめ”は朝にとっておく

ここで紹介してもらった5つは、さっそく我が家の定番つまみとして取り入れることにした。

このほか、今の季節ならではのダイエットの注意点についても伺った。

鍋は野菜がたっぷりとれるので、ダイエットの強い味方だ。ただし、“しめ”にご飯や麺類を入れると、糖質のとり過ぎにつながる恐れが…。写真はイメージ(c)wnaoki-123RF

寒い時期にうれしい鍋は、野菜を多くとるのに最適だが、最後の“しめ”に気をつけなければならないと岸村さんは話す。

「野菜をたっぷり入れ、低カロリー高たんぱくの豆腐も入ったお鍋は、ダイエットの強い味方です。温かいもの、汁ものは満足感が高いからです。ただし、鍋の最後に食べる“しめ”には要注意。ご飯やうどんを入れて食べたいところですが、これは、一晩、我慢しましょう。“しめ”をとっておいて、翌朝に食べるのが、ダイエットの観点からはお勧めです」(岸村さん)

“しめ”はその日のうちに食べたいところだが、そこをグッと我慢することがダイエットへの近道ということだろうか。あの“しめ”が楽しみなのだけれど(涙)。

「お鍋をつつきながらお酒を飲んで、野菜やお肉のだしが出たスープで作った雑炊やうどんでしめるのは最高ですよね。でも、『あとは寝るだけ』という夜の時間帯に、糖質をしっかり食べてしまうと、脂肪が蓄積されやすくなってしまいます。その代わり、朝に食べるなら、糖質がエネルギーに変わりやすいのでお勧めです。ダイエットの基本は、ガッツリ食べるなら朝か昼で、夜は軽めにすることなのです」(岸村さん)

外食を自粛している今、自宅で鍋のスープをキープして、朝食のときにご飯やうどんを入れていただくことは難しくない。冬は鍋が定番の我が家も、さっそく「鍋の“しめ”は朝」のスタイルに変更した。心なしか胃の調子もいいし、何より太りにくくなった気がする。

休肝日には「炭酸水+レモン」でしのぐ

健康のためには休肝日を設けることが大切だが、これはもちろん、ダイエットの観点からも勧められる。岸村さんに、休肝日に試したい、ちょっとしたワザを聞いた。

「飲まない日には、炭酸水にレモンを搾って『レモンサワー』の置き換えにするなどして、メリハリをつけるようにしましょう」(岸村さん)

そこで、いつもハイボールを飲んでいるグラスで「炭酸水+レモン」を飲んでみたところ、不思議と酒を飲んだ気分になった。昨今はビールだけでなく、ワイン、日本酒もノンアルコール飲料があるので、うまく利用して休肝日をしのぎたい。

最後に岸村さんから、「スーパーで買い物をするとき、かごの中に入れたものから、自分の体ができあがると思うようにしてください」とアドバイスをいただいた。夕方になるとスーパーで、値引きされたフライドポテトや唐揚げをよく見かけるが、それらに手を出すと太るのは目に見えている。万病のもとである肥満を予防し、酒ライフを長く謳歌するためにも、岸村さんの教えを実践していきたい。

(文 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト、図版制作 増田真一)

[日経Gooday2021年2月5日付記事を再構成]

岸村康代さん
一般社団法人大人のダイエット研究所代表理事、管理栄養士。病院やメタボリックシンドローム指導の現場で健康的なダイエットのサポートをしてきた経験や、野菜ソムリエ上級プロなどの資格を生かし、商品開発、事業開発、講師、メディア出演など、多方面で活躍。大人のダイエット研究所では、忙しい大人が無理なく健康になるためのおいしくて体にいい食の推進を行うほか、「リセットごはん」商品もプロデュース。近著に『きれいにやせる食材&食べ方図鑑』(家の光協会)、『新装版 おからパウダーダイエット』(扶桑社)、『落とした脂肪は合計10トン!伝説のダイエット・アドバイザーが教える最強のやせ方』(東洋経済新報社)。

医療・健康に関する確かな情報をお届けする有料会員制WEBマガジン!

『日経Gooday』(日本経済新聞社、日経BP社)は、医療・健康に関する確かな情報を「WEBマガジン」でお届けするほか、電話1本で体の不安にお答えする「電話相談24」や信頼できる名医・専門家をご紹介するサービス「ベストドクターズ(R)」も提供。無料でお読みいただける記事やコラムもたくさんご用意しております!ぜひ、お気軽にサイトにお越しください。


ウェルエイジング 健康で豊かな人生のヒント