大容量プランは各社とも「使い放題」に

続いて、20GB以上のデータ通信ができる大容量プランについて確認していこう。NTTドコモは高速通信規格「5G」向けで高速データ通信が使い放題の「5Gギガホ プレミア」(月額6650円)と、4G向けで通信量60GBの「ギガホ プレミア」(月額6550円)の2つの料金プランを打ち出している。

こちらは従来通り、家族割引の「みんなドコモ割」や固定通信とのセット契約による「ドコモ光セット割」、「dカード」での料金支払いで適用される「dカードお支払割」といった割引が存在する。ギガホ プレミアはdカードお支払割の代わりに、2年間の定期契約による割引も選択可能。これらを最大限適用すると、それぞれ月額4480円、4380円で利用できる。

「5Gギガホ プレミア」「ギガホ プレミア」の料金詳細。こちらはahamoと異なり、家族や固定回線などに関する割引が用意されている

KDDIの「au」ブランドの使い放題新プランも、5G向けの「使い放題MAX 5G」と4G向けの「使い放題MAX 4G」の2つが用意されている。料金はいずれも月額6580円。これに加えてNTTドコモと同様、「家族割プラス」「auスマートバリュー」「au PAYカードお支払い割」といった割引が用意され、すべて最大限適用するといずれも月額4480円となる。

KDDIの「使い放題MAX 5G」と「使い放題MAX 4G」の料金詳細。こちらも割引の仕組みはNTTドコモとほとんど変わらない

なおauブランドでは、動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」などのサービスと通信料金をセットにしたバンドルプランをいくつか提供しているが、これらプランの見直しは21年3月に改めて発表されるとのこと。現在それらのプランを利用している人はもう少し待ってからプラン変更などを検討した方がいいだろう。

ソフトバンクの「ソフトバンク」ブランドも、やはり使い放題プランの新プラン「メリハリ無制限」(月額6580円)を発表しているが、4G・5G共通のプランとなる点が2社との大きな違いとなる。こちらも「新みんな家族割」「おうち割 光セット」の割引が用意されており、最大限適用すると月額4480円となる。

ソフトバンク「メリハリ無制限」の料金詳細。4G・5G両対応という点は他社と異なるが、割引の仕組みなどはほぼ同等だ

また3社とも、月当たりの通信量が3GB以下の場合は月額1500円を割り引く仕組みを用意している。新型コロナウイルス禍で外出自粛が求められ、一時的に通信量が減る月が発生する現状ではありがたい仕組みだ。

一見すると各社のプラン内容は横並びに見えるが、決定的な違いがあるのがテザリングだ。いずれのプランもスマートフォン上でのデータ通信使い放題だが、テザリングも使い放題なのはNTTドコモだけ。au、ソフトバンクの新料金プランはテザリング利用時の上限が30GBに制限されるので注意したい。

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1GB以下なら「0円」も、競争激しい小容量