次回面接の候補日程に「翌日」が含まれることも

オンライン面接に慣れてから変わってきたことの一つに、「選考期間の短縮化」があります。かつては面接を通過し、次の面接日程が組まれることになった場合、おおよそ「1週間後以降」を候補日に設定したものですが、最近では「明日以降」で候補日が提示されるケースが増えてきました。

企業側の面接担当者も求職者側も在宅ワークが増えたことから、時間の使い方に融通が利くようになり、1週間も空けなくても早期のタイミングで時間を調整できるようになったのです。

オンライン面接に移行してしばらくは、これまでの習慣を引きずってか、「1週間後以降」で設定されていました。しかし、最近では企業が候補日程を挙げてくる際、「翌日」「翌々日」も含まれていることが多いのです。

また、不要不急の外出を控え、休日に遊びに出かけることも減っていることから、「土日」が候補に挙げられることもあります。

このように、面接が早く進むので、応募から内定までの期間も短縮しています。早い人であれば、初回面談から1~2週間で内定が出ることもあり得ます。転職活動をする皆さんとしては、そうした状況であることを踏まえ、転職活動のスケジュールを立てることが大切です。

大手企業でもオンライン面接の導入により、選考期間が短縮されていますが、スタートアップやベンチャーに比べると時間がかかります。大手とスタートアップ、両方の選択肢を検討している場合は、応募のタイミングについて調整を図ることをお勧めします。

「オンラインプレゼン力」が向上している

オンラインで仕事をすることに慣れてきた今、オンライン面接の場においても、「プレゼン」のワザが向上してきたと感じます。企業側が自社の説明をするにしても、応募者側が自己アピールをするにしてもです。

画面にパワーポイント資料を表示しながら説明をする。これが双方に「わかりやすい」と好評です。

これまでも企業側が面接中に自社の資料をスライドに映し出して説明することはよくありました。最近では応募者側が職務経歴書、あるいは自分の仕事内容や強みなどをまとめたパワポ資料を、オンライン面接中に画面に表示しながら説明する場面がよく見られます。

オンライン面接に同席している私から見ても、内容が伝わりやすいと感じます。「プレゼンスキルが高い人」と、好印象を抱きます。ちなみに、バーチャル背景を「履歴書」にして、それを指しながら説明していた応募者もいました。

リアルな面接であれば、面接官は資料の内容と応募者の顔を同時に見ることはできません。その点、オンライン面接の画面では、プレゼン資料の内容を見ながら、応募者の表情も確認できるということで、面接側は「資料の画面表示」を歓迎しています。

これからオンライン面接に臨む予定がある人は、事前に自分のプレゼン資料を作成しておき、活用してみてはいかがでしょうか。もちろん、「口頭で説明してほしい」という企業もあると思いますので、資料を画面表示しながら説明してもいいかどうかを、事前に確認しておいてください。

また、プレゼンという点でいえば、オンライン面接の「背景」に気配りができていない人もいまだに見受けられます。背後に整えられていないベッドや、マンガだけの本棚が映り込んでいることも。

そうした背景からマイナス印象を抱かれてしまうこともあり得ます。それが採否の決め手になることはないにしても、面接する側が気になってしまうと、会話に集中できないかもしれません。部屋のレイアウトを変えるなり、バーチャル背景を使うなりして、工夫してみてください。

部屋の見え具合が「暗い」のは、やはりイメージダウンとなるので、照明にも気を配りたいものです。「テレワークが導入されてからこんなに時間が経っているのに、まだ整備ができていないのか」などと思われないようにしましょう。

企業はオンライン面接にメリットを感じており、コロナ禍の収束後も活用していくとみられます。最終面接など、どこかのタイミングでは対面面接が設けられるでしょうが、1次・2次面接についてはオンライン面接を基本にする企業も多いと思われます。画面をうまく活用したプレゼンを工夫し、ライバルと差別化を図ってはいかがでしょうか。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

森本千賀子
morich代表取締役兼All Rounder Agent。リクルートグループで25年近くにわたりエグゼクティブ層中心の転職エージェントとして活躍。2012年、NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」に出演。最新刊『マンガでわかる 成功する転職』(池田書店)、『トップコンサルタントが教える 無敵の転職』(新星出版社)ほか、著書多数。

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