powered by 大人のレストランガイド

「仕送り便」で届く総菜の一例。母親から届く手料理のような、ホッとする家庭料理が多い

続いては、OKAN(東京・池袋)が運営するテレワーク中の従業員に食事を届けるサービス「オフィスおかん仕送り便」(以下、「仕送り便」)。同社はこれまで、社員食堂を持たない企業に向けてオフィスに冷蔵庫を設置し、オリジナルの総菜を届ける置き型社食「オフィスおかん」を主な事業として運営してきた。だが、20年4月の緊急事態宣言を受けて、契約企業から「サービスを一旦ストップしたい」という問い合わせが急増したという。

企業からの要望もあり、同年5月から新たに「仕送り便」の提供をスタート。従来の「オフィスおかん」で扱っている個包装の冷蔵総菜を10種類1箱とし、従業員の自宅まで個別に配送するというもの。「和風おろしハンバーグ」「サバの味噌煮」「ぶり大根」など、管理栄養士が監修したヘルシーな総菜が在宅勤務でも味わえるようになった。

在宅勤務の従業員の自宅に「オフィスおかん仕送り便」でヘルシーな総菜が届く。家族と一緒に昼食がとれる

「仕送り便」には、企業から支給された配送先のリストに月1回送る「仕送りプラン」と、使用期限1カ月のチケットを従業員に配布し、専用のECサイトから従業員が自分で申し込む「チケットプラン」の2種類がある。後者のプランは従業員が好きなタイミングで注文でき、かつ自宅以外への配送も従業員側で設定することが可能だ。

企業側の利用料金はいずれのプランも同額で、手数料・配送料込みで1件(段ボール1箱、総菜10品)当たり税別2980円。従業員は1箱(総菜10品)につき別途1000円をOKAN側に支払う(「仕送りプラン」は給与天引きなど各社で対応、「チケットプラン」はECサイト上で注文時に決済が可能)。

「仕送り便」の総菜を食べながらオンラインランチを実施する企業まで。「同じ食事を食べている」という共通点で仲間意識が芽生えることも

「通常の食事だけでなく、忘年会や新年会など、コロナで中止になってしまった社内行事の代替として『仕送り便』をご利用いただいているケースもあります」(OKAN PRグループの細山加央里さん)。同じタイミングで同じ食事を取るオンライン社内イベントを開催するなど、テレワークでも従業員同士がコミュニケーションを取れるきっかけづくりにもなっているようだ。

現在、全国数十社が「仕送り便」を利用している。そのうち、20年3月頃からテレワークに切り替えたというあるコンテンツ配信事業社では「以前から東京本社の営業部のみ『オフィスおかん』を導入していたが、『仕送り便』で新たに地方の営業所にも食事を補助できるようになった」と、全国へ配送できるようになったことで食事補助の対象が広がったそうだ。「コロナ禍でも企業が従業員の健康面をフォローできるよう、柔軟に対応していきたい」(細山さん)と話す。

メールマガジン登録
大人のレストランガイド