全国のアパレルショップの情報を集めたウェブメディア「FACY MEN(フェイシーメン)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を超える利用者の閲覧情報を分析、次のトレンドを読み解く。
FACY MENのメディア内では「アウター」や「シューズ」のほか、「パンツ」カテゴリーの記事がよく読まれていた。
「パンツ」に関連する記事の内容をみると、「デニム」と並んで「チノパン」が頻出語となっていた。今回はチノパンについて取り上げる。
長らく続いたストリートブームの反動で、テーラードジャケットや革靴といったトラディショナルなアイテムに注目が集まっている。80年代に流行した「プレッピースタイル」の必需品であるチノパンもその例だ。男性の多くが1本は持っている定番アイテムだが、今年手に入れるならどのようなデザインやシルエットがおすすめだろうか。FACYに登録する各店に聞いた。
ドレッシーな生地が魅力 シルエットは革靴と相性抜群
「そもそもチノパンはとても懐の深いアイテムです。学生の“ファッション入門”的なアイテムでありながら、40代、50代にとっての定番でもある。一番長く付き合うパンツと言えるかもしれません」
そう語るのは、大阪市にある「VELISTA(ヴェリスタ)」のディレクター、鵜飼英隆氏。日本発のブランド、YAECA(ヤエカ)の一本を紹介してくれた。

「当店で10年ほど取り扱っているアイテムです。初めて見たときにインパクトを受けたのは生地の柔らかさ。当時はごわごわした肌触りの男臭いチノパンが主流だったので、柔和でドレッシーな印象に驚きました。もう一つ注目してほしいのが、広めに取られたすそ幅です。裾口がストンと落ち、革靴との相性もいいパンツです」
爽やかな淡いベージュの色味は、春先のコーディネートでも活躍してくれそうだ。
「上品なシルエットなので、シャツと合わせるとバランスが取りやすいです。色は白のほか、薄めのグリーンなどで季節感を出してもいいですね。また、ロールアップした際の見え方がきれいな点も特徴です。これからの季節にぜひ試してほしいですね」

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