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和洋混在、秋田風フレンチも楽しめる店 東京・豪徳寺

2021/2/15
人気メニュー「梅味玉子、インカの目覚め、鯖の生ハム」
人気メニュー「梅味玉子、インカの目覚め、鯖の生ハム」

おいしい酒と気のきいた肴(さかな)で安らげる酒場があれば……。そんなささやかな願いをかなえてくれる店が、新宿から電車で20分ほどの小田急小田原線・豪徳寺駅、東急世田谷線・山下駅からほど近い場所にある。

2018年11月にオープンした「ketoku(ケトク)」だ。豪徳寺駅から小田急線の線路へ沿って西へ、世田谷線の踏切を渡って少し進むと見えるナチュラルな雰囲気の看板が目印だ。

Summary
1.お一人様も、子連れファミリーも大歓迎の明るい店
2.和でも洋でもない「ちょっとズレた感じ」のオリジナルメニューが豊富
3.ビール、日本酒、ワインともに、厳選された商品を気軽に選べる

木枠のガラス戸を開けると、厨房を囲むL字のカウンター8席、奥にはテーブルが2卓ある。店内は明るくのびやかな空間で、「ただいま」といってしまうようなアットホームな雰囲気がいい。

迎えてくれるのは店主の松岡悠さん。

25歳の時に独立して飲食店を持つ決心をし、10年前に東京・三軒茶屋の人気ビストロ「uguisu(ウグイス)」の門をたたいた。「『uguisu』ではオーナーシェフの紺野真さんの隣で、みっちり教わりました」と、松岡さん。

2016年に独立準備のために退社し、約1年間、店舗を探しつつ、一人で店を切り盛りするにはどうしたらいいかシミュレーションしたという。

「uguisu」出身と聞くと、ビストロ料理かなと思う人もいるだろうが、手書きのメニューには「おしんこ」や「パテ・ド・カンパーニュ」の文字が踊る。「何料理である必要はないかなぁと思っているんです」と、松岡さんはいう。

「イカの塩辛 コブミカンの香り」。細くきざんだコブミカンの葉がさわやか

「すぐ出るメニュー」からのイチオシは「イカの塩辛 コブミカンの香り」だ。

エスニック料理には欠かせないかんきつ類のコブミカンの葉を細くきざんで、イカの塩辛に合わせている。濃厚なワタにひそむコブミカンは少量ながら存在感があり、スーッとさわやかな風味を放っている。まさに、何料理でもない「ketoku」らしい逸品だ。

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