ライバル比較 乗り換えるなら機能とコスパで選ぶ

写真・動画向きのクラウドサービスはグーグルフォトに限らない。ならばグーグルをやめて別サービスに移るという選択肢もある。ここでは大手の「アマゾンフォト」と「ワンドライブ」を加えた3つを徹底比較した(図6)。

図6 3大クラウドサービスについて比較した。機能面ではグーグルフォトが一歩リードするが、容量面ではアマゾンフォト、コスパならオフィス使用権付きのワンドライブにも利点はある。アマゾンフォトは、プライム会員向けで有料だが多彩なサービスも利用できる

容量面で魅力的なのがアマゾンフォト。有料のプライム会員向けで、動画は5ギガまでだが、写真なら容量は無制限。すでにプライム会員なら追加料金なしで利用できてコスパが高い。ワンドライブは容量が5ギガと少ないのが弱点だが、オフィスとセットになった1テラの有料プランがある。オフィス利用者なら検討の価値ありだ。だがグーグルフォトも、検索や編集といった機能が充実している点で捨て難い。

そこで機能面も比較してみよう。まずは写真の検索。3者はいずれも人工知能(AI)によって被写体を自動判別してタグ付けしてくれるので、名前などで被写体を探せる。精度はグーグルフォトが一歩リード。写真に特化していないワンドライブは、ウィンドウズ10標準の「フォト」アプリと連携しなければ検索できない。

グーグルフォトの泣きどころがファイル管理だ。アマゾンフォトやワンドライブと異なり、フォルダー単位でアップロードしてもクラウド上では維持できない。写真や動画をほかの人に見せたいときは、3者ともアルバム共有用のURLを発行できる。ユニークなのはアマゾンフォト。プライム会員以外とも写真を容量無制限で共有可能だ。

スマホで撮影した写真・動画を自動でアップロードできるアプリは3者そろう。独自機能では、コラージュ写真やGIFアニメを手軽に自動作成できるグーグルフォトが光る。グーグルマップと連携して撮影場所がわかるのもうれしい。

総合的に見ると、使い勝手はグーグルフォトが一枚上。この機能性を手放したくなければ、有料プランを検討するとよいだろう。

(ライター 五十嵐俊輔)

[日経PC21 2021年3月号掲載記事を再構成]

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