ゲーム内に黒服を招請

――新曲発売のイベントを『フォートナイト』で開催しました。

ビッケ 最近はアーティストのゲーム配信も増えてきているけど、体育さんと僕は昔からやっていたので、その楽しさは知っていました。だから配信でなにかできないかと考えたときに、すぐにミート&グリートができるんじゃないかって思いついたんです。

いつもライブのあと、ミート&グリートでファンの人と直接握手したりしています。僕はミーグリが大好きで、できれば全員とやりたいほど。オフラインだとそれは難しいけど、ゲームならやれる、コロナ禍でステイホームしながらマルチワールドで楽しめるじゃないかと。

岡崎 ただゲームの中だから、法律もなにもない。みんな武器を持っているから、攻撃しようと思えばいくらでもできる(笑)。実際、1回目はフーリガン状態で、みんなが爆弾やら攻撃やらで暴れたので、ミート&グリートは実現しませんでした。そこで、セキュリティーを用意することにしたんです。

ビッケ 3回目の配信では、体育さんの友人のよっしーさんと、僕の友人のUKくんをセキュリティー(黒服)として呼びました。そしたら、参加者がちゃんと僕らの意図を理解してくれて、ブースの前に列を作って静かに並び始めたんです。それを見て、「これは革命だ」って感動しました。ゲームでも、ちゃんと気持ちは伝わるんですね。

2人がゲーム内で行ったイベント。参加者が列を作り並んでいる様子が見える

――ゲーム内でライブする予定は。

ビッケ 特に予定はないですけど、できたらいいなとは思いますよ。

岡崎 『太鼓の達人』みたいな音ゲーで僕たちの映像が流れて、100人ぐらいで同時にプレーして1人でもミスするとシャットアウトするというのはどうかな。面白いと思うんだけど。

ビッケ 面白そうだけど、めちゃくちゃしんどそう(笑)。

――ゲーム内も楽しいですが、ライブでも聴きたいですね。

岡崎 昨年、大阪の万博公園で野外フェスに出たとき、ビッケさんのステージで『化かしHOUR NIGHT』をやらせてもらったんです。あれは本当に楽しかった。あの場で一番楽しんでいたのは、間違いなく僕ら2人だったと思います。僕はステージでいつも1人で戦っているので、仲間がいるという喜びをかみしめました。

ビッケ 体育さん、なんか『化かしHOUR NIGHT』以降、キャラかわったんじゃないですか? 前は「仲間がいる喜び」なんてエモいこと、言わなかったはず。でも、本当にそうでしたね。楽しかった。

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ビッケブランカ 愛知県出身のシンガーソングライター。2018年リリースのアルバム『wizard』収録曲「まっしろ」がドラマ挿入歌として大きな話題を呼び、iTunes総合アルバムチャートで2位を記録。海外でも、アニメ『ブラッククローバー』シリーズで担当したオープニング曲がロングヒットを続け、Spotify月間リスナー数は120万人を突破している。

おかざきたいいく 京都府出身の男性ソロプロジェクト。2016年4月に公開した「ミュージックビデオあるある」を題材にした「MUSIC VIDEO」のミュージックビデオが大きな話題を呼ぶ。CMやドラマ、映画出演などマルチな活動を行いながら、19年には自身がデビュー前より夢と語ってきたさいたまスーパーアリーナでのワンマン公演を成功させる。


『化かしHOUR NIGHT』
作曲と編曲をビッケブランカ、作詞をビッケブランカと岡崎体育が共作した、アップテンポなダンスミュージック。ミュージックビデオもレトロなテレビゲームがモチーフに。(Avex trax/1000円税別)

(ライター 井上真花=マイカ)

[日経エンタテインメント! 2021年1月号の記事を再構成]

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