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2月22日は猫の日 間違っているかも?ネコのしつけ

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NIKKEI STYLE

ナショナルジオグラフィック日本版

明日、2月22日は「猫の日」だ。日本にもたくさんいる愛猫家に、ネコのしつけに関する話を贈ろう。

イヌを飼う場合、しつけをするのは当たり前とされてきた。しかし、ネコの場合、そうは考えられていないようだ。

「昔から、ネコのしつけは行われていません。ネコは独立心が強く、自分の意思で行動すると考えられているためです」と、「The Trainable Cat(しつけが可能なネコ)」という本の共著者であるサラ・エリス氏は話す。

「しかし、本人は気付いていなくても、飼い主は日々、無意識のうちにネコをしつけしているのです」

しつけの基本原理

残念ながら、多くの場合、飼い主は自分の意図と正反対の方向にネコをしつけしている。「ダメ!」と叫び、ネコを抱き上げ、台所のカウンターから下ろしたことはないだろうか? 何度同じことを繰り返しても、ネコは全く学習しないように見えるのでは? それには、きちんとした理由がある。

米カリフォルニア大学デービス校獣医学部の博士研究員ミケル・デルガド氏は、飼い主としてはしかっているつもりだろうが、実際は「気付かないうちにネコに注意を向けています。ネコの心境としては、何も起こらないよりましなので、結果的にそれが報酬になっているのです」と説明する。

これこそがしつけの基本原理だ。動物は、ある行動が何かしら気に入るような結果をもたらしたとき、再び同じことをする。

つまり、この原理を、飼い主にとって不利な方向に働かせるのではなく、有利な方向に働かせればよいということだ。「あなたが望む行動に報酬を与え、望まない行動は無視してください」と、デルガド氏は話す。

粘り強く無視する

しつけによって、より効果的なコミュニケーションが可能になる。さらに、ネコがコミュニケーションを返してくれるかもしれない。

デルガド氏自身もこれを体験している。ネコにソファで爪とぎをしないように教える代わりに、専用の爪とぎを使うように教えたときのことだ。「うちのネコはおやつがほしくなると、爪とぎに前脚を置き、『これをやったら、ご褒美におやつをくれる?』という感じで私を見てきました」

望ましくない行動を無視することに決めたら、トレーナーが「消去バースト」と呼ぶ過程が終わるまで、飼い主は踏ん張る必要がある。

「最初のうちは動物もねばります。真夜中に起きて餌を与えるのをやめたら、ネコは大声で鳴き、あなたの顔の上を歩くかもしれません」と、デルガド氏は話す。「それでも、断固として応じないようにしなければなりません」

エリス氏は、ネコに望ましい行動を教える際、手始めとして、呼ばれたら来るように訓練することを提案している。60~90センチほど離れた場所に立ち、ネコの名前を呼んで注意を引いてから、「おいで」と言っておやつを差し出すという方法だ。

ネコがおやつについてくるよう、必要に応じて、差し出した手を体に引き寄せるといい。これを繰り返し、ネコが必ず反応するようになったら、次は呼び掛けるときの距離を少しずつ伸ばしていく。

報酬は好物を少量

こうしてネコの信頼を勝ち取れば、難易度は高いが役に立つ行動の訓練を始めることができる。たとえば、爪切りを我慢してもらう、キャリーケースに進んで入ってもらうといったことだ。

その際、必ずプロセスを小さな段階に分けてほしい。爪切りに関して言えば、前脚を触らせてくれただけで報酬を与えることから始めるといい。

ネコが慣れてきたら、爪を出すために前脚を軽く押し、成功したらおやつを与えよう。まずは爪を1本だけ切るところまで行い、徐々に本数を増やしていく。面倒なプロセスに聞こえるかもしれないが、日常の基本的な世話に苦労しなくなることには大きな価値がある。

報酬として与える餌は、飼いネコの好物にしよう。固形のキャットフードでは満足しない場合、柔らかいおやつや缶詰を試してみてほしい。報酬はごく少量にすべきであり、体重の増加を防ぐため、普段の食事を少し減らすようにしよう。また、訓練は短時間で切り上げ、すぐに上達することを期待してはいけない。

「ネコのしつけにおいて最もよくある間違いは、あまりに早く、あまりに多くを要求することです」とエリス氏は話す。

しつけには、努力するだけの価値がある。世話がしやすくなるだけでなく、ネコとの関係を築けるからだ。

ネコのしつけをする人々は、「ネコは飼い主を困らせる自分勝手で頑固な生き物ではないと感じています」とデルガド氏は話す。「人と動物の関係には本当にためになることがあり、あなたが思っているほど難しいことではありません」

(文 LINDA LOMBARDI、訳 米井香織、日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック 2021年1月28日付の記事を再構成]

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