櫻井さんの“コレが欲しい!”
■IWC(アイ・ダブリュー・シー)「ポルトギーゼ・オートマティック 40」

1930年代に誕生した「Ref.325」の様式を受け継ぐ、シンプルな3針時計。サイズもやや小ぶりに設計され、ドレス感が高まった。「個人的には、節度あるハズシの効いた時計合わせが好み。なので、今回はあえてスーツにポルトギーゼを選びました」(櫻井氏)自動巻き。径40.4mm。RGケース。172万円(IWC)
◇ ◇
「シンプルですが、 見れば見るほど味わい深い時計です」

《こう着けたい!》
色柄で遊びを効かせた“楽しい”スーツスタイル
「時計の配色に合わせて、柔らかなグレーベースに茶系の柄を取り入れた服で統一しました。ビジネススタイルとしては少し攻めているかもしれませんが、ポルトギーゼにはこれくらい遊びの効いたコーディネートが似合うと思いますね」

神谷さんの“コレが欲しい!”
■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ)「ロイヤル オーク オートマティック」

キリリとエッジの立ったケース&ブレスの造形美に、ピンクゴールドを交ぜたコンビ素材がいっそうの艶気をもたらした新作。「昔ならジャケパンやカジュアルに合わせるところですが、今ならリラックススーツに着けたいですね」(神谷氏)径34mm。PG×SSケース&ブレス。225万円(オーデマ ピゲ ジャパン)
◇ ◇
「リラックススーツの引き締め役として効かせたいですね」

《こう着けたい!》
かっちり決めすぎず力の抜けた洗練を
「4つボタンのダブルブレストという抜け感のあるスーツに、今季注目しているパープルニットを効かせて艶感を加味。そこにロイヤル オークのラグジュアリースポーツなテイストが加わると、新鮮なバランスに。決めすぎない洗練を狙いました」

神藤さんの“コレが欲しい!”
■ROLEX(ロレックス)「サブマリーナー」

今年アップデートされた名作。1mmサイズアップし、新デザインのブレスレットを採用している。「ロレックスは最新作が一番素晴らしい。こちらもブレスの質感といいケースの工作精度といい、さらにクオリティが進化しているのを感じます」(神藤氏)自動巻き。径41mm。SSケース。77万7000円(日本ロレックス)
◇ ◇
「世代を経るたびに完成度を上げる素晴らしいモデル」

《こう着けたい!》
ジャージー素材で表現する、現代版ボンドスタイル
「元祖ボンドウオッチとしても知られるサブマリーナー。今回はそれを意識して無地アイテムでストイックにまとめつつ、スーツをジャージー素材のセットアップに替えてアップデートを試みました。ビジネススタイルとしても理に適っていると思います」

対談(2)スーツに合わせたい時計は?

M.E. スーツに合わせたい時計、櫻井さんは「ポルトギーゼ」の新作を選ばれましたね。
櫻井 長年の憧れでした。ただ、定番作は手首の細い私には少々大きい。それだけに、今年40mmサイズが出ると聞いて注目していたんです。定番に比べてシンプルなぶん、飽きがこない顔つきですね。
神藤 モダンな印象になりましたね。工作精度やケースの造形も綺麗で、美しい時計だと思います。
M.E. 神藤さんのチョイスは「サブマリーナー」ですか。
神藤 スーツにサブマリーナーという合わせはイタリアから火がつきましたが、その現在版をイメージして選びました。小径時計好きな私ですが、ロレックスだけは別物で、これは大好きな一本ですね。
櫻井 新作は1mm大型化したとのことですが、ラグが細くなったぶんむしろコンパクトに見えますね。
M.E. そして神谷さんは、今回人気の「ロイヤル オーク」。
神谷 僕も小径が好みなので、この新作には惹かれました。それと、やはりロイヤル オークはいつか所有したいという憧れもあります。今の気分なら、リラックススーツと合わせると洗練された雰囲気に見えますね。
櫻井 程よい凝縮感も魅力的。とてもバランスのいい表情ですね。
※表示価格は税抜きです。
撮影=伏見早織 スタイリング=宮崎 司(CODE) 構成・文=小曽根広光
[MEN’S EX 2021年1.2&3月合併号の記事を再構成]
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