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中学野球部は2020年秋の京都市大会で優勝した

中学野球部は2020年秋の京都市大会で優勝した

京都で有数の進学校である洛星中学校・高等学校(京都市)は野球部も強い。勉強にも部活動にも生徒たちが全力で取り組めるのは、洛星OBによる手厚いフォローがあるようだ。洛星を支える先輩後輩のつながりを教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏が取材した。

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高1で卒業生による「京大キャンパスツアー」ご招待

京都に2つしかない男子校のうちの1つである洛星は、京都大学に毎年50人近い合格者を出している。「200人ちょっといる学年の約半数が京大を受け、4人に1人が医学部を受ける感じです」と藤原義久副校長。

進路指導の基本方針は「第1志望を貫かせる」。「面談などで弱気な子には、もっと上を目指せと指導します」と進路指導主任の丹羽亮太さんは力を込めるが、藤原さんは「ぶっちゃけ、大学選びについてはあんまり口を出さないんですよ」と告白する。

例年理系進学者が6割を超えるが、近年の傾向としては、医学部志望者数は上げ止まり。全体として進路のバリエーションは増えてきている。「昔は京大しか知らんかったんでしょう」と丹羽さんは笑う。

京都ではいわずとしれた名門進学校であるが、特別な受験指導はしていない。補講の類いもあるにはあるが、自由参加が基本である。その代わり、洛星の進路指導には卒業生の力が欠かせない。卒業生による講演会や、職場訪問受け入れなどが行われている。

高1で「京大キャンパスツアー」を行うのが恒例だ。土曜日の午前中を使って、洛星の卒業生でもある京大の教員が、京大構内で京大についての話をしてくれたあと、これまた卒業生の京大生20人くらいが、10人くらいずつのグループを引き連れて構内を案内してくれる。さらに午後には、オプショナルツアーとして希望者は研究室訪問ができる。(2020年に関してはZoomで実施)

「この学校はとにかく卒業生の母校愛が強い。毎年文化祭には卒業生がたくさん来ますし、名物行事のクリスマス・タブローには聖歌隊に交ぜてほしいとやってくる卒業生もいるくらいです。最初はまあいいかとしていたのですが、だんだんと数が増えて収拾がつかなくなってきたので、近年は制限することになりました」と藤原さんは苦笑い。

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