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スマホ向け縦型動画配信 「つまんで」映像保存が人気

特集 エンターテック(8)

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NIKKEI STYLE

日経エンタテインメント!

Netflixなどの配信動画が盛り上がるなか、仮想ライブ空間「SHOWROOM」を運営する同社が、2020年10月に有料動画サービスをリリースしました。それがスマートフォンに特化した、縦型かつ、短尺動画コンテンツ専用のアプリ「smash.」。ドラマ、バラエティ、ライブ映像など様々なジャンルで展開しています。

MTVジャパンやユニバーサルミュージックなどで、次世代の"エンタテインメント×テクノロジー"の新規事業開発を担当してきた鈴木貴歩氏が、SHOWROOMの前田裕二社長に話を伺いました。

<<連載・エンターテック(7)「AIがヒット曲の予測に挑む 香水と天城越えには共通点」

◇  ◇  ◇

――「smash.」は、どういうきっかけで生まれたんですか?

4年くらい前から「完全スマホ向けの動画が集まる場」がないことを疑問に思っていたんです。そんななか、TikTokの盛り上がりを見て、「スマホで見る動画市場」の存在を確信。smash.は、CGM(ユーザー生成コンテンツ)ではなく、原則として「プロが作る」という特徴を持った、スマホ向け動画サービスとなっています。

縦型動画の利点は、大きく3つあるとよく話しています。まず距離の近さ。アップの表情などを艶やかに見せることで、没入感や臨場感が生まれやすい。2つ目は、画角の制約。左右が映らない分、情報が制約されるため、視聴者の想像力をかき立てる演出が行えます。そして3つ目は、疑似体験。ドラマなどで、LINEやインスタグラムの画面などを動画にそのまま組み込むことで、まるで自分の世界で起きているかのような錯覚を生み出せます。

縦型動画の新たな可能性を感じさせる作品も出てきていて。三代目J SOUL BROTHERSの小林直己さん主演ドラマ『箱の中』では、縦画面の中に、横画面の映像を同時に3つ映すシーンがあります。逆に縦画面のほうが情報量が多いというギミックは、我々も想定してなかったですね。このドラマは1話5分で数日に1回更新中ですが、その頻度に関しては、ユーザーの利用動向などを研究しつつ、最適解を模索中です。

動画保存させるための仕掛け

――「PICK」という、スマホ画面をつまむことで、映像が保存できる機能も面白いですよね。

ユーザーがPICKしたくなるような動画の演出はかなり意識しています。例えば、Hey! Say! JUMPがsmash.用に作成したミュージックビデオでは、各メンバーを模したキャラクターがたまに映ったりするなどの仕掛けを散りばめました。

PICK機能への反応はすごく良く、当初想定の4~5倍以上使われているんです。今後、フォローした人のPICKが流れてくるタイムラインといったソーシャル機能も実装予定。smash.を、共通の「マイクロインタレスト」(細かい趣味)を持つ人同士の、クローズドなSNSとしても利用してもらえるようになります。

――ZOOMを活用したリモート演劇で話題の、演劇集団「ノーミーツ」監修の作品もありますね。

彼らは、コロナ時代のエンタテインメントコンテンツに、いわば1つの答えを生み出した、才能あるクリエイター集団です。彼らが手掛ける作品の1つが「バズラボ」。元℃-uteの鈴木愛理さんと若手トラックメーカーのMomさんが出演する音楽バラエティで、番組内で曲を作るプロセスを見せている。まさに未完成が完成に至るまでの過程を演劇にした、彼ららしい演出だと思います。

今後も、著名な映画監督や映像プロダクション、人気アニメ制作会社などと共同して、様々なオリジナル作品をリリースしていき、3月末には目標の約2600作品に到達する予定です。なかでも縦型のアニメ作品には可能性を感じていて。画面が寄る分、背景などを描く時間を省けるため、制作スピードも上げられるかなと。

またsmash.は、KDDIさんにもサポートをいただいているので、「5G」も1つのキーワード。オリジナル作品は原則4Kでも撮影しており、5Gが普及すれば、さらに高画質の迫力ある映像が楽しめると思います。将来的には、リアルイベントとのコラボも考えていて。音楽フェスでsmash.の画面で他のステージのライブが超高画質で見られるといったことも仕掛けていきたいですね。

smash.
 スマホでの視聴に適した、縦型かつ5~10分程度の短尺の映像コンテンツを、様々なジャンルで展開するバーティカルシアターアプリ。月額550円(税込)で、無料でもドラマの1話など、一部の動画が視聴可能。現在公開中の作品には、寄った映像でシズル感がより伝わる、乃木坂46の齋藤飛鳥らが登場するグルメバラエティ「グルメの坂道」などがある。「ショートショートフィルムフェスティバル」ともコラボレーションしており、縦型ショートフィルムの公募も行っている。

◇  ◇  ◇

スズキの視点

縦画面を使ったエンタメは、様々なアーティストやクリエーターが特性を生かした動画を作ってきましたが、継続的に楽しめるものはありませんでした。そこに出てきたsmash.は多くのスタディを踏まえ、真の意味での「スマホ時代のストーリーテリング」を作っており、没入感と共に長時間楽しめ、しかも続きが見たくなるような動画となっています。また「PICK」は、"シェアの時代"にふさわしく、会員同士で動画を"共有"できることは、他サービスでも必須の機能になると感じています。

連載・エンターテック(9)「リアル脱出ゲーム オンラインで広がるおうちユーザー」>>

鈴木貴歩
 ParadeAll代表取締役。"エンターテック"というビジョンを掲げ、エンタテインメントとテクノロジーの幸せな結びつきを加速させる、エンターテック・アクセラレーター。エンタテインメントやテクノロジー領域のコンサルティング、メディア運営、カンファレンス主催、海外展開支援などを行っている。

(構成 中桐基善)

[日経エンタテインメント! 2021年2月号の記事を再構成]

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