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newme(NIKKEI x C Channel)

「ゲーム感覚で仕事を楽しむ」 7回の転職で磨いたキャリア日本ロレアル・マネジャー、有田貴美江さん

2021/2/2

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1997年に同志社大学を卒業後、大日本印刷入社。同社で広告企画制作などの業務を経てファッション分野のPRに転職。PRとしてモンクレールやルイ・ヴィトン、GAPなどを担当。その後、アマゾンなどを経て、現在は日本ロレアルでブランドイメージ&エンゲージメントマネジャーを務める。
1997年に同志社大学を卒業後、大日本印刷入社。同社で広告企画制作などの業務を経てファッション分野のPRに転職。PRとしてモンクレールやルイ・ヴィトン、GAPなどを担当。その後、アマゾンなどを経て、現在は日本ロレアルでブランドイメージ&エンゲージメントマネジャーを務める。

日本経済新聞社(東京・千代田)と女性向け動画配信のC Channel(Cチャンネル、東京・港)が立ち上げた働く女性を応援するメディア「newme」。金融や政治、教育など各分野のプロフェッショナルをゲストに招き、従来の概念にとらわれない生き方を選ぶために必要な情報を提供していきます。今回は7回の転職を経て、現在は日本ロレアルでブランドイメージ&エンゲージメントマネジャーを務める有田貴美江さんに、キャリアアップに関する考え方や仕事で成果を出す方法について聞きました。

大日本印刷を経てPRの世界へ飛び込む

――これまでのキャリアを教えてください。

「1997年に同志社大学を卒業し新卒として大日本印刷に入社しました。最初は広告の企画制作のディレクターとして、クライアントの広告やプロモーションを担当しました。7年弱ぐらい大日本印刷にいて、そこからPRを志して最初の転職をしました。ファッション業界に入ってからは『モンクレール』や『ルイ・ヴィトン』というラグジュアリーファッションから(米カジュアル衣料の)『GAP』というマスブランドのファッションまでPRとして長年経験を積んできました。そこから大きく転換しまして、アマゾンに転職しました。アマゾンではEC(電子商取引)を学びながらデジタルでのコミュニケーションをしていました。直近では日本ロレアルでコミュニケーションの仕事をしています」

――最初の転職は勇気が必要だと思います。

「大日本印刷は人間関係も良く、仕事内容も面白くて、仕事に不満があったというわけではありませんでした。ただ30歳を手前にした時に『大日本印刷という大きな看板を背負ってるからこそ仕事ができてるのかもしれない』という、一抹の不安みたいなものが生まれました。『自分の市場価値ってどんなものなんだろう』と疑問が生まれてきたんですね。それとは別に広告の仕事を長くしていたので、ブランドや製品を伝えていくPRに非常に興味を持って、それをなすためには一度、大日本印刷の外の会社にいってみないとわからないと思い、転職を決意しました」

転職の基準は「未知なる領域へのチャレンジ」と「自分の強みが生かせるか」

――転職をするときに気を付けておくべき点は何でしょうか。

「必ず自分がまだ会得していない領域にチャレンジすることを基準としています。もう一つは自身のキャリアの中で培った強みが生かせる仕事です。この2つは相対するような感じがすると思いますが、未知なる部分にチャレンジするということと強みを生かせるこの2つがなしえて、さらにその先の新しい領域が生まれてきます。らせん状のスパイラルを描いていくことができると思っています。2つの基準、『未知なる領域があるか』、『それがキャリアで足らないところなのか』というところと、キャリアで培った強みの部分、この2つが一つの基準になってくると思います」

――きちんと計画を立ててから転職をした方が良いという意見もあります。

「転職はやはりエネルギーが必要なので、転職に対するパッションみたいなものは必要だと思います。なので自分自身を突き動かすというところでいくと、すべてを計画してというところになってくるともしかすると自分自身で萎えてしまうかもしれないと思います」

ゲーム感覚で仕事楽しむ

――異なる職場で結果を出す方法を教えてください。高級ダウンジャケットで有名なモンクレールに転職した際には実際、どのように仕事をされたのでしょうか。

「皆さんが知っているモンクレールはすごくファッショナブルでおしゃれなダウンジャケットだと思いますが、私が当初携わった時は実は8割以上が男性の市場でした。ダウンジャケットは山登りをする時に着るようなアウトドアで男性が着用するというブランドのイメージであり、実際にそういう市場でした。その時の女性の反応は『もこもこして太ってみえるからダウンって着たくない』というものでした」

「ならば逆の発想に転換してみたらどうかと思いました。もこもこしているというのは立体的な造りなんですよ。いわゆる日本人って海外の女性に比べると平面的な体ですよね。それがモンクレールのダウンジャケットを着ることで、立体的にメリハリの効いたスタイルがつくれるということを、出版社の編集の人たちを巻きこんで、ムーブメントをつくりました。もちろんすぐにできることではないので、3年ぐらいしっかりとイメージづくり、訴求の仕方をやりつづけて、それで私がいた3年の中で女性の比率の方を逆転させました。ファッションはやはり女性のシェアが大きくならないと、ビジネスとして成功しないところがあるので、そういったことをPRという職種でビジネスに貢献しました」

「ゲーム的に仕事を楽しむ感覚ですね。どの会社もそうですけれども営利目的でビジネスをやっているので、必ずビジネスの目標があります。目標にどう貢献するかという一つのゲームをやるような感覚です」

(この企画は日経とC Channelが共同で展開しています)