日経PC21

バッテリー駆動時間やSuica対応などで差が

続いてはバッテリー駆動時間(図6)。毎日身に着けるものだけに、長時間使えるほうが便利だ。この点ではApple Watchの分が悪く、6日間から最大30日間の長時間駆動をうたうなどライバル機が優秀だ。

図6 スマートウオッチはバッテリーがもたない…というのは昔の話。確かにApple Watchは最大18時間駆動と短いが、他製品では最大30日間持つものも。毎日充電するのが嫌なら、長時間駆動の製品も視野に入れるとよい

3つめは連携するスマホ。ここで注意したいのはアンドロイドユーザーだ。実はApple Watchは原則、iPhoneでしか使えない。そのためアンドロイドスマホを使っている段階で候補から外れる(図7)。

図7 大半はiPhoneでもアンドロイドのスマホでも使えるが、Apple Watchだけは要注意。連携できるのはiPhoneだけだ。またiPhoneとアンドロイド両対応の製品でも、使える機能に違いがある場合がある

さらに搭載する機能を比較していこう。ほぼ横並びだったのは、防水性能だ。大半が50メートル耐水(5気圧防水)をうたう。日常的な手洗い程度なら外さなくても大丈夫だ。

電子マネーのSuica機能と、スマートウオッチの対応アプリにも差がある(図8~図10)。Suicaの機能だと定期券やオートチャージに対応するのはApple Watchだけ。アプリの数や機能もApple Watchがダントツで優れていた。

図8 表の通り、手持ちのSuicaカードを移行したり、オートチャージや定期券の利用ができたりするのはApple Watchだけだ
※1 北海道新幹線は除く ※2 クレジットカード一体型など、一部対象外あり ※3 Suicaアプリに登録したビューカードのみ ※4 改札で現金精算になる。充電後、再度改札で乗車記録の削除手続きも必要 ※5 バッテリー切れ後、5回程度の利用が可能 ※6 省エネモード時は利用可能
図9 スマートウオッチの中にはスマホのように、多様なアプリを導入して機能を追加できるものがある。対応アプリの多さでは、やはりApple Watchがダントツだ。実用度も高く、地図アプリを起動して現在地の確認も可能だ
図10 フィットビットやガーミンなどもスマートウオッチ向けのアプリを提供するが、多くは海外のサードパーティが開発したもの。英語アプリが多く、実用に足るのは少ない

次回はいま売れ筋の最新スマートウオッチ9機種を紹介する。

(ライター 原如宏)

[日経PC21 2021年3月号掲載記事を再構成]