健康管理・電子マネー…最新スマートウオッチの選び方

日経PC21

健康管理から電子マネーまで、最新のスマートウオッチは機能が豊富になっている
健康管理から電子マネーまで、最新のスマートウオッチは機能が豊富になっている

「Apple Watch」を筆頭に多数のスマートウオッチが登場している。最近はスマホで時刻が確認できるため、腕時計は不要と考える人もいるなか、なぜスマートウオッチが普及し始めているのか。端的にいえば、時刻を確認する以外の魅力があるからだ。いくつか例を挙げよう。

まずは活動量の計測だ。歩数や消費カロリー、睡眠状態や時間などを自動で記録する。自宅で過ごす時間が増えたことで運動不足を感じたり、自分の健康に目を向けたりする人が多くなっている。その指針としてスマートウオッチが活躍するわけだ。

次はスマホの周辺機器として機能するところ。具体的には、スマホに届いたアプリの通知をスマートウオッチ上で確認できる点だ。電話やメッセージ、最新のニュースなど、あらゆる通知を手元で確認できる。ポケットやかばんにスマホを入れていると、通知に気付かないことも多いが、スマートウオッチなら確実に通知に対応できる。

またスマートウオッチによっては、文字盤のデザインを変更できたり、アップルの「Siri」やアマゾンの「アレクサ」などの音声アシスタント機能、「Suica」などの電子マネーが使えたりする。実際、こうした点に魅力を感じて、スマートウオッチを愛用する人も多い。

ここからは、スマートウオッチを選ぶポイントを解説しよう。1つめは、本体デザインだ。本記事では5つのタイプに分類した。まずは文字盤がディスプレーを採用したデジタルタイプ(図1、図2)。さらに本体の形状がスクエアなものとラウンドなものがある。定番のApple Watchはデジタル/スクエアタイプになる。本格的なスマートウオッチが欲しいなら、この2タイプが第1候補だ。

図1 スマートウオッチの代表格、Apple Watchが採用するデザイン。四角いボディーに液晶や有機ELのディスプレーを搭載する。Apple Watch はケースサイズに40ミリと44ミリがあり、素材もアルミやスチール、チタンなどから選べる

[注]40ミリモデルの場合。写真はGPS + Cellularモデルで直販価格は5万3800円から

図2 円形のディスプレーを採用し、見た目にも腕時計らしいデザインに仕上げているラウンドタイプ。ケースの直径が46.7ミリなど、従来の腕時計にもあるようなサイズで展開するため、普段から腕時計をしている人なら違和感なく使える

このほかでは、腕時計らしいデザインが好みならアナログの腕時計にスマートウオッチ機能を組み込んだタイプ(図3)、価格が手ごろなバンドタイプ(図4)、ランニングなどのスポーツや、アウトドア仕様のタイプがある(図5)。種類は豊富なので、従来の腕時計と同じで利用シーンを考慮しながら選ぶとよいだろう。

図3 腕時計の使い勝手や高級感にこだわるなら、アナログタイプのスマートウオッチがお薦め。ディスプレーは非搭載、もしくは小さいが、活動量や心拍数、睡眠の測定、アプリの通知など一般的なスマートウオッチの機能には対応する
図4 なるべく安く、スマートウオッチの機能を試したいならスマートバンドタイプが狙い目。これは中国の新興メーカー製になるが、3000~4000円台から最新型が購入できる。腕時計より小型なので、長時間の装着も苦にならない
図5 アウトドアやランニングなどに使うスポーツウオッチなどにも、スマホと連携できるものがある。頑丈だったり、ワークアウトへの対応が豊富だったりと、それぞれ機能を強化している
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バッテリー駆動時間やSuica対応などで差が