「Apple Watch」を筆頭に多数のスマートウオッチが登場している。最近はスマホで時刻が確認できるため、腕時計は不要と考える人もいるなか、なぜスマートウオッチが普及し始めているのか。端的にいえば、時刻を確認する以外の魅力があるからだ。いくつか例を挙げよう。
まずは活動量の計測だ。歩数や消費カロリー、睡眠状態や時間などを自動で記録する。自宅で過ごす時間が増えたことで運動不足を感じたり、自分の健康に目を向けたりする人が多くなっている。その指針としてスマートウオッチが活躍するわけだ。
次はスマホの周辺機器として機能するところ。具体的には、スマホに届いたアプリの通知をスマートウオッチ上で確認できる点だ。電話やメッセージ、最新のニュースなど、あらゆる通知を手元で確認できる。ポケットやかばんにスマホを入れていると、通知に気付かないことも多いが、スマートウオッチなら確実に通知に対応できる。
またスマートウオッチによっては、文字盤のデザインを変更できたり、アップルの「Siri」やアマゾンの「アレクサ」などの音声アシスタント機能、「Suica」などの電子マネーが使えたりする。実際、こうした点に魅力を感じて、スマートウオッチを愛用する人も多い。
ここからは、スマートウオッチを選ぶポイントを解説しよう。1つめは、本体デザインだ。本記事では5つのタイプに分類した。まずは文字盤がディスプレーを採用したデジタルタイプ(図1、図2)。さらに本体の形状がスクエアなものとラウンドなものがある。定番のApple Watchはデジタル/スクエアタイプになる。本格的なスマートウオッチが欲しいなら、この2タイプが第1候補だ。
[注]40ミリモデルの場合。写真はGPS + Cellularモデルで直販価格は5万3800円から
このほかでは、腕時計らしいデザインが好みならアナログの腕時計にスマートウオッチ機能を組み込んだタイプ(図3)、価格が手ごろなバンドタイプ(図4)、ランニングなどのスポーツや、アウトドア仕様のタイプがある(図5)。種類は豊富なので、従来の腕時計と同じで利用シーンを考慮しながら選ぶとよいだろう。