2021/2/8

社長も若手社員も、学び続ける

――コロナ禍で人との出会いなどが制約される中で、学生へのアドバイスはありますか。

葛原 外出が減り、大学への移動時間もなくなり、時間はとれると思います。新しい趣味を始めるのもいいですね。私自身も今、学び続けています。オンライン英語を受講していて、毎日30分、時間を見つけて基礎英語力のレベルアップをはかっています。社長から「英語を勉強した方がいい」って最初に言われたときにはピンとこなかったんですけど(笑)、韓国や台湾へ旅行したときに、当たり前のように同世代の人や店員が英語を使っていて、衝撃を受けたんです。

就活も心配かもしれませんが、オンライン面接は、やってみると緊張しないと思いますよ。ただ、オンライン面接時に映り込む服装や部屋の背景なども、人事の目線でどうみられるのか、ちゃんと考えておいた方がいいと思います。

今でもコーチングを受けているという三井情報の小日山社長(写真中央)

小日山 時間の使い方を考えましょう。明けない夜はありません。夜明け前が一番暗いと言われています。今が一番の耐え時なのです。アンテナを高くして、日ごろから様々な情報をインプットするようにしましょう。今は、じっくり学んで力を蓄えてください。

今まで経験したことがなく、新しいことに挑んでいくわけですから、当然うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあろうかと思います。結果をもって成功・失敗といいますが、少なくとも結果は失敗に終わろうとも、失敗による学びや可能性を広げるプロセスは貴重な経験であり知見となります。

私自身も、社長として考えていることをいかに社員に伝えるべきなのか、コミュニケーションの手法を今も学び続けています。ときどきコーチングも受けます。コミュニケーション能力が重要だとよく言われますが、言いたいことをいえば、伝わるものではないのです。相手はどう思うか、想像力を働かせることも大事です。伝えたことで、相手が気づいて、理解して、実行してもらうことで初めて伝わったと言えるのです。

◇  ◇  ◇

お二人の話から、会社もトップも、働く個人も、意識が変わってきていることがわかったのではないでしょうか。大学を卒業したら勉強は終わり、ではないのです。

最後に、小日山社長が好きな言葉、吉田松陰の名言を、皆さんと一緒にかみ締めたいと思います。

「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし」

田中研之輔
1976年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程を経て、メルボルン大学、カリフォルニア大学バークレー校で客員研究員をつとめる。日本学術振興会特別研究員(SPD:東京大学) 2008年に帰国し、法政大学キャリアデザイン学部教授。大学と企業をつなぐ連携プロジェクトを数多く手がける。企業の取締役、社外顧問を19社歴任。著書25冊。『プロティアン―70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本術』(日経BP社)など。最新作『ビジトレ―ミドルシニアのキャリア開発』(金子書房)
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