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相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は、体のパーツであるeyeを使った表現をご紹介したいと思います。

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これまで取引のあった会社へ、新しい事業の提案をすることになったユウカ。まずは概要を伝えるために、オンラインを使った会議をすることになりました。相手側の担当者であるウィルソン氏にさっそく本題を切り出したユウカ。滑り出しは好調だったのですが……。途中話がずれてしまったようです。

それはこんな会話でした。

Yuka: Today I would like to make a proposal to your company.
Mr. Wilson: Please go ahead.
Yuka: This product is one of our most popular for business people.
Mr. Wilson: It sure does seem that way.
Yuka: We would like to expand it to include products for the students who are your customers.
Mr. Wilson: That is a wonderful idea.
Yuka: I think we will be able to grow our customer bases by relying on each other's strengths.
Mr. Wilson: You're exactly right. I'm glad we see eye to eye.
Yuka: Oh ...Would you like to meet face to face to discuss this matter?
Mr. Wilson: No, an online meeting is fine.
Yuka: Understood. I will be able to come to your company should the need arise.
Mr. Wilson: Oh, you don't have to...

日本語に置き換えると次のようになります。

ユウカ:今日は、御社へ企画提案をさせていただけたらと思います。
ウィルソン氏:よろしくお願いいたします。
ユウカ:弊社のこの製品はビジネスパーソンにとても人気があります。
ウィルソン氏:ええ、そのようですね。
ユウカ:御社の顧客である学生向けにもこの製品を展開したいと思っています。
ウィルソン氏:それはとてもいい考えですね!
ユウカ:お互いの強みを生かせれば、より多くの顧客を獲得できると思っています。
ウィルソン氏:その通りだね。意見が合ってうれしいです。
ユウカ:ああ……、この件について実際にお会いした方でいいですか?
ウィルソン氏:いや、オンライン会議でいいですよ。
ユウカ:分かりました。必要ならば御社まで行きますので遠慮しないでください。
ウィルソン氏:大丈夫です。

上記の会話は、取引先とのオンライン会議での会話になります。新たな提携事業の提案をしたユウカに対して、ウィルソン氏も乗り気のようです。その気持ちを伝えたつもりなのですが、ユウカはなぜか、相手が実際に会いたがっていると勘違いします。誤解の原因はいったいなんだったのでしょうか?

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