プロが信頼、天然由来の抗菌性を持つイチョウのまな板

ウッドペッカー「いちょうの木のまな板」。左から、5中(7500円)375×185×25ミリ、3中(7500円)330×180×25ミリ、5小(6000円)320×120×25ミリ。イチョウ製

日本製のまな板は、天然由来の抗菌性を持つ木材を使用することが多いのですが、その代表的なものがヒノキとイチョウです。どちらも抗菌作用があり、カビが生えにくい特性がありますが、香りがあるヒノキに対して、イチョウはあまり香りがなくて食材にも移りにくいことから人気が高まっています。

イチョウはほどよく軟らかいので、包丁の刃のあたりがやさしい。弾力があり、切り跡がついてしまっても自然と元通りになっていく。適度な油分を含んでいるため、水はけもいいんです。

昔からプロが使っていたもので、決して手ごろな価格ではありませんが、汚れたら削り直しができること、厚みがあるので長く使えることから、愛用している人も多かった。それが、最近、家庭用にと指名買いする人が急増しています。

汚れがとれなくなったまな板
削り直しをしたまな板。新品同様に生まれ変わる

理由は使い勝手の良さ、長く使えることはもちろんですが、中でもウッドペッカーの「いちょうの木のまな板」は、工芸品のように形が美しいことも人気の理由です。1枚ずつ職人によって仕上げがされているので、手触りもやさしく、包丁が当たる音も「トントン」と軽くて心地いい。

私にとってこの音は、母が作る朝ごはんの音。懐かしくてほんわかする、そんな癒やし効果もあるような気がします。

今注目されている3種類のまな板を見ると、衛生面での安全性をしっかり見極めながらも、生活を楽しみたいと思っている方が本当に増えてきたんだなと感じます。ぜひ、あなたの生活に合った、長く付き合える1枚を選んでください。(談)

(文 広瀬敬代、写真 菊池くらげ)