久々のラジオ体操も新鮮!ストレスの解消にも(画像はイメージ=PIXTA)

そう思うと入院中でもできることはあった。コツは今すぐできる、自分がやりたいなと素直に思えることを試してみる。新鮮に感じることをするの三つ。

見ればベッドテーブルの上には体温計と、体温と食事量を1日3回記入する用紙が置いてある。まずこれを、看護師さんが来る前に必ず記入し終えておこうと決めた。笑えるくらい小さなスタートだ。だが2日目あたりから看護師さんが、はかってあります?と期待してくれるようになり、おかげで小さなやる気はいい感じで他のことにも影響を与えてくれることになった。

他には、ラジオ体操第2をほぼ40年ぶりでやってみたら、体と頭に新鮮な血液が駆け巡りましたよ。

意識の中の風通しが良くなったようで、今の仕事の何が好きで何が嫌か。仕事以外にやりたいことがあるのに始められないのはなぜだろう?とか、深刻にならずに考えられた。

私が入院中行っていたのは、軽い内省と呼べるものかもしれない。自分の素直な声に耳を傾け、ストレスと向き合ってみる。それは反省でも批判でもない。だから向上するための課題を見つけなくてもよい。ただ素直に好きなことと嫌なことを分けてみて、そうだったのかと知ることで、自分を振り返ったり、やってきた努力を労ってあげられるようになる穏やかな呼吸のような行為だった。

今もリモートワークで頑張っている人がいる。ワークライフバランスの向上というメリットを感じる一方で、孤独や不安に悩む人も多いと聞く。健康のために、生活リズムを崩さないことが基本だが、自分を労ってあげる行為は、どんなストレスに対しても穏やかに効く薬ではないだろうか。

お薬は言う。

「あなたはいつも頑張ってるじゃないですか。大丈夫ですよ」

高木美保(たかぎ・みほ)
1962年生まれ、東京都出身。84年、映画「Wの悲劇」でデビュー後、ドラマ「華の嵐」の主役をはじめ、NHK大河ドラマ等に出演。またバラエティー番組にも挑戦し、人気を集める。98年11月、自然と共にある生活を求めて、栃木県那須高原に住まいを移し、農業にも取り組む。現在は芸能活動に加え、講演や執筆業など幅広い活動を展開。著書多数。
「健康」「お金」「働く」をキーワードに、人生100年時代を生きるヒントとなる情報を提供する「ウェルエイジング」を始めました。
週1回ニューズレターを発行します。登録はこちらから。
ウェルエイジング 健康で豊かな人生のヒント