EXITは、「ネオ渋谷系漫才」というチャラ男なパリピ口調のしゃべくり漫才を得意とする若手お笑いコンビで、お笑い第7世代のなかでも人気と実力はナンバーワンと言われている。りんたろー。と、かねちーこと兼近大樹は、女性ファッション誌の「ViVi」で「国宝級イケメンランキング芸人部門」の1位にも選ばれて、お笑いだけでなくファッションも話題になっているのだ。

2020年7月にはオフィシャルファンクラブ「ENTRANCE」をオープンした

今どきの若手、衣装も私服も「着せられていない」

いわゆるチャラ男芸人というのは平成になって出てきた、比較的新しい芸風である。オリエンタルラジオや狩野英孝なんかもそうだ。EXITと同じお笑い第7世代のノリツッコミで人気のぺこぱも、いまの芸風が定着するまでチャラ男芸人で迷走していた時期もある。

EXITは格好も芸風もチャラ男芸人だが、実はしっかりとネタを作り込んだ正統派のしゃべくり漫才で、そのギャップも人気のひとつだ。

演芸場やそれこそお正月のテレビぐらいでしか見ることがなかったお笑い芸人たちが今のようにアイドル化したのは、80年代のMANZAIブームが最初である。当時のお笑い芸人たちの人気ぶりときたら、そりゃあもうお笑い第7世代ブームなど比ではない。

MANZAIブームを引っぱったツービート。ビートたけし(左)とビートきよし(1981年)=共同

例えば、「ザ・ぼんち」。ネイビーブレザーにBDシャツでレジメンタルタイを締めてチノパンにデッキシューズという当時流行(はや)ったプレッビーファッションで、「そーなんですよ、川崎さん」や「おさむちゃんでぇーす!」というギャグで大人気になり、「恋のぼんちシート」という歌も出して武道館でコンサートをやったりしたのだ。

他にも「もみじまんじゅう!」というギャグで大人気だった「B&B」は、当時のはやりのロゴトレーナーに寄せたB&Bとロゴが入ったトレーナーを着ていた。「ツービート」も「赤信号、みんなで渡れば怖くない」や「コマネチ!」で大人気。ビートたけしは「フィッチェ・ウォーモ」のセーターがトレードマークだった。リーゼントでツッパリ漫才が人気だった紳助・竜介は、芸風は違うがヤンキー系芸人でくくれば、今のチャラ男芸人と同じかもしれない。

今どきの若いお笑い芸人たちは、80年代のMANZAIブームの時と何が一番違うのかと言えば、お笑いのセンスの良しあしはさておき、彼らはお笑いと同じくらいオシャレも好きで、衣装も私服も人任せにせずに着せられていないことだ。

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