2021/1/25

――どうやって乗り越えたのですか。

「『チームを作る』と『しっかり休む』の2つが大事です。今はユーチューバーでも、1人で動画編集までこなす方が多いですが、私はあまりそうしようと思っていないんです。私も最初は全て1人でこなしていたのですが、会社を立ち上げた少しあとにパンクしそうになり、チームの大切さを実感しました。『疲れた! 飲みに行こう!』と言える仲間はいたほうがいい。以前は月2本しか動画をユーチューブに公開できなかったのですが、編集者などを雇って会社を大きくしたことで、今は動画を週2本公開できています」

「チームを作る」「しっかり休む」の2つが継続のカギだ(2020年12月、東京都内)

――2つ目の「しっかり休む」とは。

「意識的に余白を作るイメージです。目の前のことばかりやっていたら視野が狭くなってしまいますよね。私は視野の狭さは思考の狭さにつながると思っているので、意識的に暇をつくりたいんです。周りを見ていると、新型コロナウイルスが流行し始めてから、しっかり休めていない人が多い気がします。仕事や授業の延長線上で、休憩中もパソコンを見てしまう。私も休み方を見直して、家の中でも運動するなど活動的でいる方が休息になると気付きました。この機会に休み方をアップデートしてみるのも良いと思います」

「SNS以外の仲間を持つことも大切だと思います。私のファン層は20代前半の学生さんが多いのですが、20年は大学生がずっと学校に行けませんでしたよね。配信中にも『やっと人と話している気持ちになれました』というコメントが届き、みんなの孤独を感じました。『3密』を避けながら少人数でジョギングしてみるなど、ちょっとだけ積極的になってみるといいかもしれません」

少数派の声が大きくみえる

――「SNS疲れ」という言葉があります。自分について他者に発信し続けるのは疲れませんか。

「多くの人に自分のことを知ってもらう活動は、やはり疲れます。共感してくれる人がどんなに多くても、SNSでは少数派の声が大きくみえることもあります。特に個人で活動していると、1発のパンチでも正面から食らってしまう。私もパンチを食らったことは無数にあります」

「炎上」の経験は、反省と「割り切る力」につながったという(2020年12月、東京都内)

――ゆうこすさんは過去の「炎上」経験をどのように消化していますか。

「うーん……、半分は自分が悪かったという気持ちです。伝え方が下手だったな、そりゃ勘違いを生むよな、と反省できたので半分は自分のためになっています。もう半分は悲しいですが、割り切る力につながりました。東京と地方、男と女など、立場が違うと分かり合えないこともあります。クラスに色々な人がいるのは当たり前なのに、SNSではなかなかそこに気付けないんです」

「私は(ロックバンドの)『銀杏BOYZ』さんが好きなんですが、以前『世界がひとつになりませんように』というタイトルのツアーをされていたんです。これは『バラバラな世界を認め合えればいい』という実はポジティブな意味なんじゃないかと私は思っています。私も炎上を通じて色々な正義があっていいんだ、一つになれなくていいんだと気付けました」

――自分のことを他者に見せるSNSの普及で、若者が「自分らしさ」に悩むことが増えたように感じませんか。

「私のファンにも、就活の自己PRなどを考える際に『自分らしさがない』と悩む人はいます。でも私は、自分らしさって自分で決めるものではないと思うんです。自分がやったら相手が喜んでくれることって、基本的に自分に向いてることじゃないかなと思っているので、相手をよく見たり、意見を素直に聞いたりするのが大事なのかなあと思っています。愛を持って周りと接するうちに、少しずつ作られていく『輪郭』みたいなものが自分らしさなのかなと思います」

「でも、八方美人になりすぎて自分の意見をつぶしてしまうのも良くないです。自分の考えをしっかり言語化できる人は魅力的だしモテる。相手に合わせるだけがモテじゃないんです」

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