生見愛瑠を変えた助言「見逃される存在になってるよ」

日経エンタテインメント!

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2020年のテレビ出演本数は200本超え――バラエティ番組を中心に天然なキャラクターで笑いを巻き起こし、人懐っこい笑顔で老若男女から愛される存在となっているのが、“めるる”こと、18歳のモデル・生見愛瑠(ぬくみ める)だ。

2002年3月6日生まれ、愛知県出身。愛称はめるる。14年に『ニコ☆プチ』で読者モデルデビュー。15年から20年まで『Popteen』の専属モデルを務めた。現在、インスタグラムのフォロワー数は58万人を超える。20年4月、初のスタイルブック『はっぴーす!』(角川春樹事務所)を出版(写真:中川容邦)

彼女は15年から昨年まで、藤田ニコルなどを輩出したファッション誌『Popteen』(角川春樹事務所)の専属モデルを務めた。そこで学んできたことが、今の自分を形作っているという。

「『Popteen』では、周りの方への礼儀作法や挨拶など、たくさんのことを教えてもらいましたが、なかでも強く心に残っているのが、『個性がないと、今いる世界では残れない』ということでした。

専属モデルになってから1年ほどは本当の自分が出せず、雑誌内の人気モデル投票でも全然上位に入れなくて……。そんなある日、当時の編集長から、『見逃されている存在になっているよ』という言葉と共に、いろいろダメ出しされたんです。

その日は悔しくて泣きながら家に帰り、改めて自分を見つめ直しました。幼い頃からバラエティ番組が大好きで、皆の前で面白いことを言うのもするのも好きだったので、自分の強みは『ポジティブでハッピーなところ』なんじゃないかなって。

そこからは、とにかく自分を前面に出すことを心掛け、雑誌のYouTubeチャンネルでも『面白い』と言ってもらえるようになりました。今でもそうなんですけど、私の頑張る姿を見て、明るい気持ちになってもらいたいんです。だから、ネガティブなことは基本言わないように決めています」

出演番組はすべて見返す

3月に高校を卒業した20年は、飛躍の1年に。現在、テレビ、ラジオのレギュラーと準レギュラー合わせて4本を抱え、その1つ『そんなコト考えた事なかったクイズ!トリニクって何の肉!?』(テレビ朝日系)では、珍解答で番組を盛り上げる。ただ、多忙な日々のなかでも常に向上心は持ち続けているという。

「天然と言われることも多いんですけど、自分ではあまり意識してなくて。クイズも必死に答えようとしているだけなので、たまにちゃんと当たったりもするんです(笑)。『ヨルヤン』(テレビ東京)で共演する、カミナリのまなぶさんには、『バカでい続けるのも意外と難しいから、このままでいいんだよ』と温かいアドバイスもいただいて、しばらくはその言葉に甘えちゃおうかなと思っています(笑)。

でも、根が真面目なんですかね。自分が出演した番組はすべて見返すし、オンエアでカットされた立ち振る舞いはスマホにメモして復習しています。あと実は、『未来ノート』と勝手に呼んでる(笑)、目標をノートに付けてて。10月に始まったラジオ『めるるのはっぴーsuるーむ』(文化放送)も、そのノートに書いていたものでした。

確かにこの1年で忙しくなりましたが、全然苦じゃなくて。むしろマネジャーさんには『お休みはなしで』とお願いしてるぐらい(笑)。今はお仕事が楽しいので、そのハッピーな感じがファンの方にも伝わっていればいいなと思います」

20年12月1日発売号で、約4年間にわたり自分を育ててくれた雑誌『Popteen』の専属モデルを卒業。新たなステージへ進む彼女の、次の目標は何なのか。

「今後は体を使うような番組にも挑戦してみたいですね。特に『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)は昔からの憧れの番組です。あと商品のプロデュース業などもやってみたい。自粛期間中もビーズアクセサリーを作ったりしていましたし。おばあちゃんから教えてもらった編み物も得意なので、お仕事に活かしたいですね。

『Popteen』は卒業しましたけど、心のどこかでは高校生の気持ちをずっと持っていたくて。おばあちゃんになっても、ハッピーでミニスカートをはけるような女性を目指したいと思います(笑)」

(ライター カネコシュウヘイ)

[日経エンタテインメント! 2021年1月号の記事を再構成]

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