また、上記にある「遵守事項 第b条」というのは以下のようなものです。

(遵守事項)第b条
労働者は、以下の事項を守らなければならない。
(1)許可なく職務以外の目的で会社の施設、物品等を使用しないこと。
(2)職務に関連して自己の利益を図り、又は他より不当に金品を借用し、若しくは贈与を受ける等不正な行為を行わないこと。
(3)勤務中は職務に専念し、正当な理由なく勤務場所を離れないこと。
(4)会社の名誉や信用を損なう行為をしないこと。
(5)在職中及び退職後においても、業務上知り得た会社、取引先等の機密を漏洩しないこと。
(6)許可なく他の会社等の業務に従事しないこと。
(7)酒気を帯びて就業しないこと。
(8)その他労働者としてふさわしくない行為をしないこと。

これこれこういうことをしてはいけませんよ。それをしてしまったら、会社としてはけん責(だいたい出世が遅くなる)、減給(文字通り月給の減額)、出勤停止(無給での休業強制=出世が遅くなるし、賞与などにも影響することが多い)、さらにはその先の懲戒処分(降格や解雇など)をすることもありますよ、ということが書かれているわけです。

ゲームにおいてはプログラム上、できないこと、がたくさんあります。しかし現実世界では行動を制限することはできません。だからこうして、やってはいけないことを記しているわけです。

今改めて人事制度を知るべき理由

人事制度というものは、知っていればごく当たり前のことしか書いていないのですが、知らなかったとしたらとてももったいないものです。

また、人事制度の重要性は今一層高まっているので、ぜひ確認してみることをお勧めします。

その理由は、コロナショックにともなうリモートワークの拡大や、非接触・非対面型でのビジネス展開がきっかけとして、多くの企業が人事制度を変えようとしているからです。

メンバーシップ型からジョブ型への移行、というキーワードをご覧になった方も多いことでしょう。私が経営する人事コンサルティングファーム、セレクションアンドバリエーション株式会社にも、人事制度改革のご要望がひっきりなしに届いています。

皆さんがビジネスパーソンとして、働くことを楽しみ、キャリアを積もうとされるのであれば、ぜひルールとしての人事制度を読み解いてみてください。そのためのヒントは当連載の過去記事にも記載していますし、これからの連載でも記していく予定です。

平康慶浩
セレクションアンドバリエーション代表取締役、人事コンサルタント。グロービス経営大学院准教授。人事コンサルタント協会理事。1969年大阪生まれ。早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得。アクセンチュア、日本総合研究所をへて、2012年から現職。大企業から中小企業まで180社以上の人事評価制度改革に携わる。

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