かつて、アメカジのアイコンとして、冬の男前を上げてくれたカウチンセーター。コレがいま、なんだか無性に気になります。でもそこに以前の文脈はなく、改めてアイテムとして新鮮だから着たい。そういう感覚ってむしろ、余裕あるオヤジに似合ういつか来た道の通り方だと思うのですよ。この冬、カウチンセーターが改めて新鮮に映ります。とはいえ、アメカジのアイコンとしてではなく、あのちょっと力の抜けたノマドな感じが、とっても気分なんですよね。しかも、大胆な柄物ゆえにコレ一枚でスタイルがキマる。その楽チンなところもオヤジにとってはうれしいのです。
ハイクオリティーは絶対条件
選びに関しても、オヤジの味方だからこそ、厳格なルールに縛られる必要はありません。山を感じる大胆柄で、ざっくりとした編み地のショールカラーカーディガンならいずれのものもOK。ただし、ハイクオリティーは絶対条件。そこがキープされていれば、本格派からイタリアブランドのモダンなモデルまで、とにかくオヤジにハマります。なので、この冬はぜひ、帰ってきたカウチンでぬくぬく、モテちゃってくださいませ。
■選びの条件
(1)ネイティブな柄
カウチン伝統の柄だけでなく、ノルディック柄など、冬の山を感じるネイティブなテイストの柄なら柄選びはOK。薫らせたいのはオヤジのフィールドの広さです。
(2)ショールカラーのカーディガン
大胆な柄使いと並び、カウチンをカウチンたらしめる要素がショールカラーカーディガンのスタイル。フロントはボタン、ジッパーどちらもアリです。
(3)ざっくりな質感
とにもかくにもざっくりとしたローゲージニットであることが必須です。ただし、素材はウールだけでなく、カシミアやアルパカなど、リッチなものであれば◎。
【ダブルアールエル】ヴィンテージ感あふれるシックな一枚
重厚な黒×白の配色でノルディックパターンを編み込んだ、ジップフロントのカウチンセーター。素材は目の詰まった上質ウール。ヴィンテージウエアを知り尽くしたうえで、さまざまなモチーフやモダンなフィッティングをブレンドする手腕はまさに一流。男ゴコロに刺さります。