マイクの集音指向特性を4つのパターンから変えられる

Yetiにはマイクの集音指向特性を4つのパターンから切り替えられる機能があって、とても便利だ。4つの指向特性は本体のセレクタースイッチを使って手動で簡単に切り替えられる。

背面下側のダイヤルでマイクの集音指向特性を4つのパターンから切り替えられる

通常時はマイクの正面にいる話者の声にフォーカスする「カーディオイド(単一指向性)」モードがおすすめだ。マイクに向かって話す人の声に集中して音を拾うため、自宅からテレビ会議に参加する場合も生活音を極力抑えて、ユーザーの声だけを相手に伝えられる。

反対に周辺の環境音もマイクに収めたい場合は「オムニディレクショナル(無指向性)」モードがよい。例えば複数でマイクを使う状態でテレビ会議を行う場合に有効だ。離れて暮らす家族とのオンライン通話に一家で参加しても、各人の声をクリアに届けられる。

「ステレオ」はマイクの左右のチャンネルを使って広がりのある音場を捉えるモードだ。どちらかといえば音楽・動画制作向きと言えるかもしれない。もう1つの「バイディレクショナル(双指向性)」は、マイクの前後2方向からサウンドを拾うモードだ。2人の話者が向かい合って話すインタビューの収録・配信に向いている。感染症対策を十分に施した上で使いたい。

Yetiが対応する4つの集音指向特性パターンのイメージ

iPhoneによる通話音声も向上する

YetiはiPhoneでも使える高音質USBマイクだ。Yetiの商品パッケージにはUSB Type-Aケーブルが同こんされている。MacBook AirにはUSB Type-Cに変換するアダプターを使って装着した。iPhoneにはアップル純正のアクセサリーとして販売されている「Lightning-USBカメラアダプタ」を介して接続する。iPhoneの場合は特別な設定も不要で、Yetiがすぐに認識される。ヘッドホン端子からの音声出力も可能だ。最新のiPhone 12 Pro Maxに内蔵されているマイクと比べても、Yetiのほうが雑味のない明瞭な音声を伝えられる。

iPhoneに「Lightning-USBカメラアダプタ」を介してUSBケーブルで接続。Yetiが高音質USBマイクとして使える

iPad ProやiPad AirのようにUSB-C端子を搭載するデバイスの場合も、アップル純正の「USB-C-USBアダプタ」を使えばYetiが使えるようだ。純正品以外の安価な接続アダプターも販売されているが、中には音声データを通せない充電専用のアダプターもある。またiPhone以外のスマホ、あるいはアプリや環境によってはYetiが使えない場合もあり得るので注意しよう。

2021年は年初から新型コロナウイルスが再び広がっている。ビジネスパーソンは家族とともに過ごす自宅で仕事に打ち込む時間が長くなるだろう。指向特性を切り替えながら使えるYetiを導入すれば、テレビ会議の間、家族に静かにするよう頼み込まなければならないストレスから解放されそうだ。高性能マイクによる音声品質の改善をぜひ実感してもらいたい。

山本敦
フリーランスライター。オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経て独立。AI・IoTに関わるスマートオーディオ、4KにVODまで幅広いカテゴリーに精通する。堪能な英語と仏語を活かし、国内から海外のイベント取材、開発者へのインタビューを数多くこなす。
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