エムケー精工の電気せいろ テーブルで手軽に蒸し料理今回の目利き 神原サリー氏

今回取り上げるのは、エムケー精工から2020年9月に発売された電気せいろ「TEGARU=SEIRO」。せいろを使った蒸し料理が手軽に作れる調理家電だ。価格は1万5070円(楽天市場)。

エムケー精工の電気せいろ「TEGARU=SEIRO」

蒸し料理は油を使わず、ゆでるより野菜の栄養素を残しやすいなど魅力的な調理法だ。10年ほど前に電気蒸し器が注目され、人気を博したことがあったが次第に市場から姿を消し、今では数社の製品が残っている程度。同社は新しい提案として単なる電気蒸し器に仕上げず、せいろを採用した点に特徴がある。

せいろを使った蒸し料理の良さは、蒸気でムラなく食材を加熱できることだけでなく、水分をほどよく加えながら熱を入れるので肉や魚がジューシーに仕上がることにある。100度以下でゆっくり加熱することで野菜の甘味やうまみを引き出せるほか、冷凍食品や冷ごはんもしっとりふっくらと温められる。

ただ、ガスを使った通常のせいろの場合、サイズの合う鍋にたっぷりお湯を沸かして、万が一焦がさないように時間を計って目配りしなければならず、なかなか手間がかかるものだ。それを家電に仕立てたことで、タイマーをセットしたら火加減など心配しないでおまかせで使えるようになった。まさに「手軽にせいろ」という名前のとおりだ。

神原サリー氏

直径18センチのせいろが2つ付属し、1段でも重ねて使うことも可能。高さのある食材用の「延長輪」も付属している。コンパクトなサイズ感なので食卓に置いて使っても邪魔にならない。独自の機構で開発された蒸気筒が短時間で効率よく蒸気を発生させるため、立ち上がりも早く、中華まんや点心類、ごはんものなどの温めはタイマーを15分にセットすればちょうどよく蒸し上がる。調理中には木の香りがほんのりと広がり、せいろを器代わりに使えるのもいい。

難を言うなら、使うたびにクッキングシートをせいろに合わせて丸く切ってセットしなければならないのがやや面倒か。料理によってはせいろで蒸したくないものもあるため、プラスチックやトライタンなどの容器もオプションで用意するといいだろう。

(家電+ライフスタイルプロデューサー)

[日経産業新聞2021年1月14日付]


MONO TRENDY連載記事一覧
注目記事
MONO TRENDY連載記事一覧
NIKKEI STYLEは日本経済新聞社と日経BPが共同運営しています NIKKEI 日経BPNo reproduction without permission.