■ありきたりな展開
「パニック映画って、怪獣の来襲だったり天変地異だったり危機はいろいろだけど、どれも似てる気がするんだよね」
「それ、科学者の声に政治家が耳をかたむけないところから始まるところじゃない?」
■専制と隷従
人気コメディアンがインタビューを受けていた。
「あなたのジョークは、政府の施策をことごとく辛辣な皮肉で笑いにしていますね。それはなぜですか?」
「50年後、孫にたずねられたときのためさ。『ねえ、おじいちゃんは第3次世界大戦がはじまる前に、何か抵抗しなかったの?』って」
■情報漏洩
「また公共工事の官製談合があったってよ。事前に入札情報を漏らしちゃったんだって」
「老朽化した水道の工事だからな」
■だまされないで
「大統領閣下! イラン政府が北朝鮮に、閣下を『信用するな』と」
「よくある中傷だ。妻も同じことを言われた」
「イランが夫人にまでそんなことを……」
「いや、イランじゃなくて前の妻だ」

いつもハッピーでいることではなく

最後は趣向をかえて、ジョークというよりエールを。

■罪悪感こそ不要不急
いまの時代の俺たちにまとわりつく、いわれのない罪悪感といったらどうだ。
古代ギリシャ語に堪能でなくたっていいし、変化球を3通りに投げ分けられないからって落ち込む必要なんて、さらさらない。
きょう一日、歯を磨いて、なにか食べて、風呂に入って、テレビのニュースを10分間消したままでいられたなら、それだけで大したもんだ。あんたは良くやってるって。
■ポジティブであること
明るく前向きに過ごすってことは、いつもハッピーでいることじゃないんだ。たとえ最悪な一日があっても「この先きっと良いことが待ってるはずさ」って思っていられる心の持ちようだよ。

人類が直面する危難はまだ去りません。皆さん、どうぞ穏やかに日々をお過ごし下さいね。

立川談笑
1965年、東京都江東区で生まれる。高校時代は柔道で体を鍛え、早大法学部時代は六法全書で知識を蓄える。93年に立川談志に入門。立川談生を名乗る。96年に二ツ目昇進、2003年に談笑に改名、05年に真打ち昇進。近年は談志門下の四天王の一人に数えられる。古典落語をもとにブラックジョークを交えた改作に定評があり、十八番は「居酒屋」を改作した「イラサリマケー」など。

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