ノータイの物足りなさを解消するには、タイの代わりにVゾーンにメリハリが生まれる要素をシャツで取り入れる必要がある。シャツとしてのきちんと感がありつつ、色柄や生地で存在感を演出できるシャツへと転換しよう。
【Q】シャツをノータイで着ると、どうも間延びしてしまいます
ノーネクタイでもカッコよく見える方法が知りたいです。―コンサル会社経営 44歳―
【A】ニュアンスカラーシャツで表情UP
■SONRISA(ソンリーサ)
茶色のジャケットが定着した今、シャツの色も選択肢が拡大
シャツの微光沢と高番手の糸が上質さを示しながらも、フェード感のあるベージュに染まることで、のっぺりとした印象を回避してくれるシャツ。ボタンダウンと共にVゾーンを彩りつつ、抜け感のあるブラウンジャケットとのグラデーションの調和が印象に奥行きを持たせてくれる。シャツ2万9000円(バーニーズ ニューヨーク)
【A】ギンガムチェックでメリハリアップ
■LUIGI BORRELLI(ルイジ ボレッリ)
細かなギンガムチェックは抜け感と引き締め感を両立
シックでシャープな印象のダブルブレステッドの濃紺ジャケットには、柔らかなVゾーンよりもスパイスの利いたインナーがマッチする。ジャケットと同色の細かなギンガムチェックならうるさくなりすぎず、程よいアクセントとして映える。ルイジ ボレッリの立体的な襟の美しさも品格アップに一役。シャツ3万7000円(バインド ピーアール)
【A】鹿の子ポロのハリ感がいい
■GUY ROVER(ギ ローバー)
台襟付き白ポロで胸元に動きある変化球を
クールビズで定着した鹿の子ポロは、秋冬においても有用。快適性は言うまでもなく、鹿の子ならではの凹凸ある生地は、白無地でも表情豊かだ。ただし、スポーティな印象が強いことは否めない。選ぶべきはシャツ仕立て。カフス仕様の長袖や台襟付きなら、ビジネス然とした雰囲気になる。シャツ2万4000円(バインド ピーアール)