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川辺健太郎・Zホールディングス社長(写真はZHD提供)

川辺健太郎・Zホールディングス社長(写真はZHD提供)

ヤフーを傘下に持つZホールディングス(ZHD)社長の川辺健太郎氏(46)。ミッション系の名門小学校、青山学院初等部(東京・渋谷)に入り、小中高大と実に16年間を青学で送った。大学在学中に起業に踏み切り、2018年にヤフー社長に就任した。「IT界屈指のプロデューサー」は青学でどんな体験をし、何を学んだのか。

(下)「青山サンバ隊」が起業の原点 ZHDの川辺社長 >>

人生のモットーは「面白い仲間と面白いことを」。その原点は青学にあるという。

青学初等部は、仲間を大切にすることを是とした小学校。実際、通信簿もないので、成績よりも友人と遊ぶことに夢中でした。入学したのは親の意思です。実家は渋谷の近くの恵比寿にあったので、有名小学校の「お受験」をすることになったのでしょう。入学試験といっても校庭で遊んでいたという記憶ぐらいしかありません。

コミュニケーション力を高める教育を大事にしていました。毎日日記をつけ、教師と親などの保護者がコメントを書き込む「三角ノート」をやっていました。俊逸な日記は文集になって、みんなと共有されます。小2の時に腹痛で下痢になったのですが、その状況をわかりやすく解説するため、詳細な絵も入れて日記にすると、面白いと文集に採用されたことがあります(笑)。

青学といえば、お金持ちの子弟が多いというイメージかもしれませんが、何事にも手作りというか、実際に手を使うことを重視していた。例えば、市販のランドセルではなく、親など保護者による手作りのかばんを使います。当時は鉛筆削りもカッターのような鋭利なものを使い、自分で削っていました。危ないですよね、それを含めて教育なのです。

冬になると、長野県の黒姫高原で小3~6年生の全児童が参加する「雪の学校」と呼ぶ伝統行事があった。

最大の特徴は体験学習です。上級生が下級生の面倒を見る仕組みで、一緒にスキーやそりをして遊んだり、雪でかまくらを作ったり、これでクリエーティブ力を養い、縦の先輩・後輩の関係をつくるわけです。

実際ここで一生の仲間ができました。東京五輪を目指す7人制ラグビー男子日本代表ヘッドコーチの岩渕健輔くんは1つ後輩です。初等部からラグビーを始め、運動神経抜群だった。雪中体験ということで夜間もマイナス10度の極寒のなかで過ごしましたが、1人だけグウグウ寝ていましたね。頭もいい男で、青学大の国際政治経済学部を卒業した後、ケンブリッジ大学にも留学していました。

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