「朝食抜き」でオートファジーが起動する

では、細胞のおそうじ・リサイクル機能であるオートファジーのスイッチを入れるには、どうしたらよいのだろうか。いくつかある方法の一つは断食だ。オートファジーは細胞に飢餓や酸素不足などの「ストレス」が与えられたときに起動することがわかっている。だが、断食に対して抵抗がある人も多いだろう。そこで著者が勧めるのは、朝食を抜くことだ。

断食にはさまざまな手法がある。最新の研究によると、最大の効果が得られるスイートスポットは断食開始から16時間前後と考えられている。これを実践するのはそれほど難しくない。午後7時に夕食を食べて、翌朝、朝食を抜くだけでいい。これは現実的だ。このように断食の方法はさまざまだが、各手法に共通して見られる、従来の常識に反する研究結果がある。それは1日の食事の大半を、正午前後から夕方くらいまでに食べ終えるべきというものだ。
(第4章「沖縄、修道士、セブンスデー・アドベンチスト教の人々」p107-108)

朝食抜きプチ断食くらいなら誰でも手軽にできそうだ。著者は週に3回程度実践することを勧めている。ただし、これは一般的な成人が対象であり、成長期の子どもや妊婦などは当てはまらない。また、このプチ断食に限らずどんな健康法も、持病や健康に不安がある場合は、始める前に主治医やかかりつけ医に相談するのが賢明だろう。

(日経BP 沖本健二)

SWITCH(スイッチ)オートファジーで手に入れる究極の健康長寿

著者 : ジェームズ・W・クレメント、クリスティン・ロバーグ
出版 : 日経BP
価格 : 1,980 円(税込み)

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