2021/1/20

――DMMの亀山会長とはどんな話をしたのですか。

「亀山会長の話で心に響いたのは『目の前のことをひたすら一生懸命やっていたら、結果や信頼は後からついてきた』ということです。この後に取材したファミリーマートの澤田(貴司)社長も全く同じことを言っていました。自分も『これは社会のためになっているか』など自問自答をしたうえで、目の前のことに全力を尽くすことを徹底しています。スキルというより、『無知は無敵』ですよね。学生は自分自身が背負っているものはそんなにないんです。純粋に話を聞きたいという気持ちで勇気を出したから、こんな話を聞く機会を得られました」

就活は他人軸になりやすい

――コロナで様変わりした就職活動で、学生はどんな苦労を感じているのでしょうか。

「面接がほとんどオンラインになって『自分を出し切れない』『正当に評価されていない気がする』という声もよく聞きます。学生同士が面接会場や学校で会うというヨコのつながりも薄くなっていて、生の情報がなかなか入ってこないという悩みもあるようです。このため、学生の二極化が進んでいると感じています。オンラインでいろんな企業と接点を持つ機会が増えたことを利用して積極的にがんばる人と、がんばっている周りの学生の姿が見えないために焦りをあまり感じず、なかなか自分から動く気持ちを持てない人に分かれています」

「就活はデマ情報も多いから、相談するときも一人の人に頼りすぎない方がいい」と語る福田さん

――福田さんの動画では、たくさんの企業の方に面接をしてもらっていますよね。面接やESで自分を出し切るコツはありますか。

「いろんな物差しに触れて自分の強みを知ることが大事だと思います。内省するだけでなく、いろんな人と話して自分はどんな人間か聞いてみてほしいです。就活支援のエージェントに相談してもいいですし。ただ、1人のエージェントに頼りすぎないよう注意してほしいです。それほど行きたくない企業の内定承諾を迫られたという話も聞きます」

「自分の軸で生きることも大切です。自分自身そうだったんですけど、就職活動は他人から評価されることを繰り返すので、どうしても他人の軸で生きてしまいがちです。もう1回生まれ変わったらどうしたいか、これから長い期間働くうえで本当に大切にしたいことは何か、自分の価値観を振り返って、分からなければ周りに聞くことを繰り返すべきだと思います。軸があれば、他人からいろいろ言われてもむやみに自己肯定感を下げずに済みます」

とにかく打席に立ち続ける

――福田さん自身の軸とは?

「僕が大切にしているのは、バッターボックスに立つ回数を増やすことです。打率を上げるのも大事ですが、3割打者が10打席立つより、1割打者が100打席に立つ方がヒット数としては多いですよね。とにかく打席に立ち続け、失敗から学び、また新しいチャレンジをする姿勢を大切にしていて、そこに一番幸せを感じます。都会の有名大の学生と比べて、能力的には恐らく僕の方が低いですけど、打席にはたくさん立っているので経験や人的資産は多いと思っています。いま東大や早慶の子たちと一緒に仕事をすることも多いですが、大学とか出身地とかはもう気にも留めてないって感じです」

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