磨音:そうですよ、おいしいもののことばかり考えているわけではないですからね! なんて、実はお正月に友達からの年賀状を見ながら、私も将来のこと真剣に考えなきゃって思ったんです。ところで、老後資金はiDeCo(イデコ)という専用の制度があると、このあいだ友達に聞いたので、今度、それも教えてください。

藤士:そうですね、iDeCoに関しては、お伝えしたいこともたくさんあるので、別途しっかりレッスンしましょう。

磨音:はい。ではまず、つみたてNISA口座の開設からですね。そして次ですが、投信はいつ、どうやって選べばよいですか?

藤士:投信の選び方もさることながら、選ぶ前にまず決めておくべきことがあります。どのような資産にどのような割合で投資していくかという「アセットアロケーション」です。資産を配分する割合を決めてから、それぞれの資産に応じた投信の商品を選び、あてはめていく順序です。例えば「きょうはワンピースで行こう」という方針を決めてから、具体的に「どのワンピースを選ぶか」という感じです。

磨音:なるほど! まず、投信の商品ありき、ではないんですね。

藤士:ちなみに、どのようなアセットアロケーションにするかで、投資成果の80~90%が決まるとまでいわれているんですよ。

磨音:そんなにですか! 具体的には、どんな資産を配分していくことになるんですか?

藤士:一般的には、大きく分けて、国内外の株式・債券といったものが挙げられます。前回、一般に株式はハイリスク・ハイリターン、債券はローリスク・ローリターンの傾向があり、それぞれ動きも異なるという話をしましたね。

磨音:覚えています。資産によってリスクとリターンの関係、つまり値動きが違うってことでしたね。同じファッションアイテムもコーディネート次第で違ってくるみたいに、組み合わせ次第で変わるんですね! その組み合わせ、私にはどんな組み合わせがいいんでしょうか?

藤士:では、次回は口座も開設できているでしょうから、各資産をどう組み合わせていくか? ということと、いよいよ投信を選んでいきましょう。

■藤士のワンポイントアドバイス
NISAは、一般NISAか、つみたてNISAのどちらかを選ばなければなりませんが、一度どちらかを選んでも年単位で変更することができます。例えば、一般NISAからつみたてNISA、あるいはその反対でも変更できます。さらに金融機関の変更も可能です。ただし、一般NISAからの変更には注意点があります。それは「ロールオーバー」ができなくなることです。ロールオーバーとは、5年間の非課税期間が満了しても、その翌年分の非課税枠を利用してさらに5年間延長できる仕組みです。あくまでもロールオーバーは、同一の証券会社で、一般NISA口座同士の場合に利用できます。

「老後のためにも、若いときから投資・資産運用を」とよくいわれますが、初めての人にとってはわからないことだらけ。様々な疑問について会話形式でやさしく解説します。

■中里邦宏
ファイナンシャルプランナー(CFP)、マネーディアセオリー株式会社取締役副社長。上場メーカーで設計担当後2004年にFP事務所を開業、16年に法人設立。顧客が納得するまでシミュレーションを繰り返すライフプラン相談を中心に、資産運用教育、ライフプランツールのプランニング、ロジック提供なども手がける。日本証券アナリスト協会検定会員、1級FP技能士、DCプランナー1級。
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