日経ヘルス

2021/1/13

半身浴ならではの特筆すべき効果はない

全身浴がいい理由は、半身浴よりも温まりやすくて、血流アップしやすいため。

「半身浴はお湯が少ない分、同じ入浴時間だと得られる効果は半減する。実は、半身浴だからいい、という特筆すべき効果はない。半身浴にするなら時間は倍にして、お湯の温度が下がりすぎないように途中で調節を」

入浴剤は、血流を良くする効果がある硫酸ナトリウムが入ったものや、泡が出る炭酸系のものがお薦めだ。それらが入ってなくても、お気に入りの香りのものはリラックス効果を得られる。そして、出た後は体を急激に冷まさないこと。

「のぼせたとき以外、湯上がりに扇風機や冷房で涼むのはNG。血流がいい状態がすぐに終わってしまう。入浴後はタオルで体の水分を拭いたら寝間着を着て、冷えないように」

久々に運動したり、重い荷物を持って筋肉痛が出たときは温冷交代浴がお薦めだ。温冷交代浴はヨーロッパの温泉療法の一つとして行われてきたもので、温かいお湯につかった後、冷たい水をかける、あるいはつかるという入浴法のこと。

【+αの入浴テクニック01】筋肉の疲れには温冷交代浴を

40度のお湯に3分つかったら湯船から出て、30度ぐらいのシャワーを30秒手足にかける。これを2回繰り返し、最後にもう一度お湯に3分つかってから出る。慣れてきたらシャワーの温度を少し下げてもいい。

「温冷交代浴は、近年、アスリートたちが疲労回復法として積極的に用いている。温かいお湯では血管が拡張し、冷たい水では血管が収縮する。この拡張と収縮の繰り返しによって血流が改善し、筋肉痛などを引き起こす炎症物質が減少すると考えられる。一般家庭で行う場合は、温かいお湯は40度で、水は30度ぐらいのぬるま湯でOK。10度の差があれば、血管の拡張と収縮を十分促せる」

筋肉の疲れをとるには温冷交代浴が効果的(写真はイメージ=PIXTA)

パソコンやスマホによる目の疲れを解消するのにも、入浴による血流アップが効果的。目の疲れの一因は、目のまわりの筋肉が緊張して血流が滞り、疲労物質がたまることにあるからだ。

「目の疲れをとるには、38~40度のお湯にゆっくり15分つかりながら、ホットタオルを目に当てること。タオルの上から目のまわりを指で軽く押すとさらに効果的。ホットタオルの代わりに、目のまわりに熱めの42度のシャワーをサッと当ててもいい。ある実験では、目の疲れによって一時的に下がった視力が熱めのシャワーで回復したという結果も出ている」

【+αの入浴テクニック02】目の疲れにはホットタオルで温め
38~40度のお湯に15分つかりながらホットタオルを目に当て、上から目のまわりを指で押す。お湯の温度が下がったら途中で調節を。ホットタオルの代わりに、熱めの42度のシャワーをサッと当ててもいい。
※ホットタオルは電子レンジで30秒ほど温めてつくるといい。
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