研修中止・配置転換… 新社会人「それでもよかった」コロナ下のU22座談会(4)

2021/1/12
2020年春の新入社員はマスク姿での社会人スタートとなった(写真はPIXTA)
2020年春の新入社員はマスク姿での社会人スタートとなった(写真はPIXTA)

新型コロナウイルスの感染拡大によって働き方やビジネス環境は大きく変わった。12月中旬にオンラインで開催した「コロナ下のU22座談会」の最終回は、2020年春に入社した新社会人が主役だ。参加してくれた3人のうち2人は19年末の内定者座談会にも出席してくれたメンバー。学生時代に描いていたイメージとのギャップなどを聞いた。(司会はU22編集長・安田亜紀代)

【参加者】
Aさん 証券会社の新人男性。地方支店に配属され、営業を担当。
Bさん イベント制作会社の新人女性。動画編集やウェブサイト制作を手掛ける。
Cさん 人材サービス会社の新人男性。新規事業の企画を担当。

――入社後いきなりのテレワーク、どんな日々でしたか。

Aさん 6月末までテレワークで出社は4日ほど。仕事の進め方などはリアルじゃないとわからないことも多々あって、支店配属後は戸惑いました。今はテレワークと出社が交互にある状況で、勉強や資料作成の日と、営業する日と、メリハリをつけられるので、それはやりやすいなと感じています。

Bさん 4月はイベントのオンライン対応などで先輩社員もバタバタしていて、2週間ほど放置されていました(笑)。本来は数カ月、全部署をローテーションで回って勉強する期間があるのですが、それもなくなり、いきなり配属になってトレーナーとも直接会わずに業務が始まりました。チャットで作業報告したり質問したりしていると、先輩から「頑張ってるね」と言ってもらえたりして、特にやりにくいということはなかったです。

Cさん 激動の10カ月でした。コロナによる経営悪化で一部社員を休業扱いにする会社が多かったと思いますが、当社の場合は営業社員だけ残して、企画など他の職から一部営業に転換させる動きがありました。新入社員ほぼ全員が夏まで、人材とは関係のない領域の新サービスの営業をさせられていたんです。毎日100件以上電話をかけて飛び込み営業というハードな状況で、新入社員のうち残ったのは3分の1ぐらいでした。

――3分の2は辞めたというのはすごい状況ですね。

Cさん きつくて辞めたという人もいますが、コロナの影響で経営方針が二転三転して、今後どうなるかわからない不安から辞めていく人が結構いました。

「コロナ第1世代」は活躍できる?

――コロナ禍で新入社員だったということは、皆さんどう捉えていますか。

Aさん 成果を出しにくいというマイナス面はありますが、「コロナ第1世代」なので、より柔軟な思考を持っていると思うんですよね。新入社員だからこそ、何も染まっていない段階にコロナ禍での営業スタイルを自分なりに考えられる。ある意味、その第一人者になれるように思います。

Cさん 景気がいいときって勝手に業績があがっていくので、企画の価値が見えにくくなります。でも(08年の)リーマン・ショックのときに就職した方がこの数年活躍していたように、僕らもコロナの苦しい中でどうやって成果を上げられるか、通常時より深く考えることができるので、このタイミングでの入社でよかったと思っています。

Bさん 私たちの世代はネットリテラシーが高いので、ZoomやYouTubeなどの設定も慣れている面があって、ベテラン社員に「えっ、これも知らないんですか。そんなの簡単にできますよ」みたいなことは言えますね。あと、今まで得意先や代理店との打ち合わせは会議室のキャパシティーの関係で偉い人だけが行ける感じでしたが、リモートになると人数制限もなくて、自分が得意先と直接話したり提案内容を説明できたりするんです。そういうチャンスが増えたのも良い面だなと思います。

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「給料よりやりがい」と言うけれど…
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