身なりの「格」 小物の使い方もポイント
――眼鏡や時計もしゃれていますね。
「この眼鏡もポール・スミスです。製造したのはアイヴァンで、帰国してすぐ衝動買いしました。私は背が高くないですし、童顔なので丸い眼鏡はしてきませんでした。それでもなぜ、これに手を伸ばしたのかというと、雰囲気を変えてみたかったからです。人事異動は印象を変えるいいタイミングだと思い、4月から眼鏡を変えたのです」
「時計には、若い頃にはまったく興味がありませんでした。服に気を使うようになってから興味が湧いてきましたが、なにせ高価なので、買うのをためらっていました。このロレックスは09年、最初のロンドン駐在から帰国する直前に、これまでで一番高いモノを買うぞ、と気合を入れて買ったものです。ですからすごく思い入れがあります」

――英国は紳士用の小物が充実しています。小物の使い方やコーディネートが巧みなのは、欧州での経験が生きているのですか。
「10年に及ぶ駐在期間は日々勉強でした。着るものにお金をかければ、それなりに身なりの格は上がる。まずは身をもってそのことを知りました。さらにポール・スミスを手掛けていくうちに、いや、それだけではない、小物の合わせ方でスタイルはどんどん変わっていくものなんだ、ということも分かってきました。それで英国の靴にも開眼しました」
「英国でよかったのは、靴や傘や小物などの逸品を扱う専門ブランドが数多くあることです。カフリンクスの有名ブランド、タテオシアンの時計をかたどったカフリンクスがほしくてほしくて。アウターではマッキントッシュ、バブアー、(キルティングジャケットの)ラベンハムなども手に入れました。あとは(ニットで有名な)ジョン・スメドレーで薄手のセーターに目覚めた。これらが手ごろな値段で買えるアウトレットやファクトリーまで探しに行きました。そうした逸品はやっぱり、着心地も付け心地も本当にいいんですね」


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