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フレンチとイタリアン合わせた味な店 東京・自由が丘

2021/1/11
「蝦夷鹿(エゾシカ)のシンシン フランボワーズビネガーソース」と「佐賀牛ヒウチのロースト ハチミツ入りバルサミコソース」の2種盛り
「蝦夷鹿(エゾシカ)のシンシン フランボワーズビネガーソース」と「佐賀牛ヒウチのロースト ハチミツ入りバルサミコソース」の2種盛り

フランス語の「ビストロ」とイタリア語の「オステリア」。ともに「気軽に利用できる大衆食堂」を意味するふたつの言葉をかけ合わせた造語を店名に取り入れた、自由が丘「Bisteria Satollo(ビステリア サトッロ)」。料理のベースはフレンチだが、コースにはパスタを取り入れるなど、名前の通り、フレンチとイタリアン両方の要素が詰まった楽しいレストランだ。

Summary
1.フランスの三ツ星レストランや「中勢以」で修業を積んだシェフがもてなす
2.本格派コースは5品5000円と破格 一人でも楽しめる
3.ワインは気に入ったものがあればテークアウトもOK

店名の「サトッロ」とはイタリア語で「おなかいっぱい」を意味する言葉だが、オーナーシェフが佐藤猛さんであることを考えると、佐藤由来のニックネームのようでなんだかかわいい。

最初から「かわいい扱い」してしまったが、実はかなり華々しい経歴の持ち主。故郷である京都のイタリア料理店で7年間修業した後、京都・伏見の熟成肉専門店「中勢以(なかせい)」(現在は「京中」)で肉の取り扱いを学び、その後、世田谷のフレンチ「La Butte Boisse(ラ・ビュット・ボワゼ)」(現在は閉店)を経て渡仏。フランスの三つ星レストラン「Flocons de Sel(フロコン ド セル)」で研さんを積み、帰国後は茗荷谷「中勢以 内店」でシェフとして「ミシュランガイド東京」一つ星を獲得。2018年、「ビステリア サトッロ」を開くこととなった。

念願だった自身の城はレトロとポップがいい塩梅(あんばい)に融合した愛らしい内装。ススキフクロウ作家、植木学さんお手製のフクロウがそこかしこで羽を休めているし(中には今にも飛び立たんとしている子も)、黒板には旬の食材などを伝えるための手書き文字が並び、アットホームな雰囲気いっぱいだ。

テーブル席のほか、壁に面した広めのカウンター席もあるので、のんびり食事したい一人客もふらりと訪れるという。

料理はコースもアラカルトもあるため、一人客は主にアラカルトをオーダーするのかと思いきや、「コースご注文のお客さまがほかにいらっしゃるときは『コースだと一緒に作るからテンポよくお出しできますよ』とお薦めすると『ではそれで』という方も多いです」と佐藤さん。

まるで友だちの家に遊びにきたかのようにくつろいで過ごせる店なので、一人でもゆっくりと食事しながら長居したくなるのだろう。

コースは全5品5000円のものが一番人気。ワインは50ミリリットル×6杯で3000円のペアリングを利用する人が多いが、いろんな種類を少しずつ飲んでみたいなら、50ミリリットル弱×9杯で4000円のペアリングもお薦めだ。

「前菜の盛り合わせ」

コースの1品目に登場する「前菜の盛り合わせ」は彩り豊かで滋味豊富。食感の異なるさまざまな野菜を豚と牛のコンソメでゼリー寄せにした「野菜のテリーヌ」の横にはビーツとセロリの鮮やかなピューレ。「鳴門産イワシのコンフィ」の下には千葉県眞嶋農園のパパイアのピクルスをはじめとするとりどりの野菜が敷かれ、栄養バランスも満点だ。

さらに、岩手のブランド豚「岩中豚」、宮崎県黒毛和牛、鶏レバーを練り合わせて焼き上げた「パテ」、宮崎県産黒毛和牛のレバーペースト、フォアグラのテリーヌが同量ずつ。その横にはイタリアの郷土料理「スフォルマート」がこんもりと盛られている。カボチャ、ゴルゴンゾーラチーズ、卵、牛乳、生クリームで作られたスフォルマートはもったりした濃厚な口当たりだ。

ちなみに、5000円コースは1品目が前菜だが、7000円コースの場合はその前にほっとする味わいの「スープ」が提供される。こちらの白いスープの正体はピュアホワイト(実が白色のトウモロコシ)。真ん中にトッピングされているのはスッキリとした味わいのガスパチョだ。

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