――80年代ごろのデザインには、どんな特徴がありますか?

「まずはシルエットです。横幅が広く、裾が短い、昔ながらの形ですね。裾の長いマウンテンパーカーなどと比べても動きやすいです。一方で機能性は大きく上がっています。当時はまだ使われていなかった止水ジップ(テープ部分に水の浸入を防ぐ加工を施したジッパー)を使い、袖の内側には風よけのリブをつけています。中綿には、はっ水性の高い高機能素材が使っています。まさに過去のデザインと現代の機能のハイブリッドですね」

デナリジャケットの止水ジップ。はっ水性のあるテープが雨などの侵入を防ぐ
ブランドタグが縦に並んだデザインも80年代のモデルに見られたもの

――キャンプのコーディネートは、なにを意識すればいいですか?

「一般的なファミリーキャンプの場合は、高機能なジャケットさえ羽織れば、ほかはいつもの服で問題ないと思います。キャンプというだけで身構えてしまいますが、屋外にいるだけで、やっていること自体は家とほとんど変わらないですから。のめり込み始めたら、あれこれ買いそろえるようにすれば、十分だと思います」

――高機能な服と日常着を組み合わせるだけでいいのですね。

「もっといえば、必ずしもファッション的に格好よく見せなくてもいいかと思います。僕が好きなアメカジは、まさにそういう着こなしです。向こうの人にとっては過ごしやすい格好をしているだけですが、日本人からすると、肩の力が抜けている様子がおしゃれに見える。アウトドアでも同じで、自然体でいるのがスマートです。今回は服屋として着こなしの提案もしつつ、肩肘張らないコーディネートも見せたいです」

自然体のアメカジスタイル デニムの風合いでアクセント

――今回はマウトリーコンテイラー×ワイルドシングスのアウターを軸に、3通りの着こなしを紹介してもらいます。最初はジーンズと合わせたアメカジスタイルですね。

「普段着の上からデナリジャケットを羽織った、“ザ・自然体”な着こなしです。もちろん、このままの格好でキャンプにもいけます」

アウター 15万5000円(マウトリーコンテイラー × ワイルドシングス)、トップス(私物)、ボトムス 2万2000円(ネガティブデニム)、ハット(私物)、スニーカー(私物)

――インナーはハイネックのカットソーですね。

「日ごろからバイクに乗っているので、首元の防寒を重視しています。素材はフリースで肌触りもいい。一着あればネックウォーマーもいらないですね」

――ハットもよく身につけているのですか?

「自分でもよくかぶっています。つばが広いので、雨が降っても気にならないんです。個人的に傘をさすのが好きではないので、そのためでもあります(笑)」

トップスは日本発のバーラップアウトフィッターのものを着用。高い保温力と通気性を備え、軽いのも特徴だ
インディゴの色味が残りやすく、白く色落ちしにくいのが特徴。独特な風合いが着こなしにアクセントを添えている

――ジャケットのスポーティーな印象との対比が面白いです。ボトムス選びのポイントは?

「アメカジということで、定番のジーパンを選びました。ネガティブデニムという日本のブランドのものですが、一本につき染色を32回行っているんです。『おそらく世界一の回数』と言われています。他では見られないこの風合いが気に入って、よくはいていますね」

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