スズキ・ソリオ ファミリーにうれしい機能ぎっしり

2021/1/24
フルモデルチェンジした4代目「スズキ・ソリオ」の実用性や走りを確かめた(写真:向後一宏、以下同)
フルモデルチェンジした4代目「スズキ・ソリオ」の実用性や走りを確かめた(写真:向後一宏、以下同)
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5ナンバー規格に収まるフットプリントと背高ボディーで人気の「スズキ・ソリオ」がフルモデルチェンジ。コンパクトさと広さの両立を求められる日本ならではのファミリーカー、その最新モデルの仕上がりをリポートする。

マイルドハイブリッドがメイン

フルモデルチェンジされたスズキ・ソリオは4代目。初代は2005年デビューだが、元は1997年に登場した「ワゴンR」ベースの「ワゴンRワイド」だから、20年以上にわたって親しまれてきたことになる。Aセグメントのコンパクトハイトワゴンとして、揺るぎない人気を得ているのだ。スズキの小型車の中では稼ぎ頭だという。

先代モデルよりもフード先端を45mm(「バンディット」は25mm)高めることで、より存在感のあるフロントマスクになった
ボディーの全長は先代モデルよりも80mm(「バンディット」は70mm)拡大。動きのあるプレスラインなどによって伸びやかなイメージを演出している

コンパクトなサイズながら広い室内を持つというコンセプトは変えようがない。改良点は3つ。後席の快適さ向上と荷室の拡大、安全装備の充実だ。いずれもユーザーからの要望が多かったという。パワーアップとかハンドリング性能の向上といった項目についての声もあったが、やはり実用性に関心が集まるクルマなのだ。

そして、燃費についても触れられていない。先代モデルにあったストロングハイブリッドは、ラインアップから外された。燃費のよさが、ストレートに販売成績につながらなかったのだ。価格が高いうえに荷室が狭く、トランスミッションがシングルクラッチ式ATの「AGS」のみで4WDモデルがなかった。この組み合わせだけでは、ストロングハイブリッドのメリットをユーザーが感じられなかったようだ。

純ガソリンエンジン車も用意されているが、メインはマイルドハイブリッドモデルに絞られている。先代と同様、1.2リッターエンジンにISG(モーター機能付き発電機)と12Vのリチウムイオンバッテリーが組み合わされている。燃費はFFモデルで19.0km/リッター(WLTCモード)だから、これで十分だと判断したのだろう。

パワートレインの主力は1.2リッター直4エンジンとマイルドハイブリッドの組み合わせ。モーターは完全停止前からのアイドリングストップや加速時のアシストなどに使われる

ゆるふわ系やギラツキ顔は排除

従来どおり、ソリオと「ソリオ バンディット」の2本立てである。ロゴを見ると、ソリオ バンディットのロゴは「BANDIT」が大きく表記されている。スズキとしては、2台を異なるモデルとして見てほしいのだ。中身はほぼ同じだが、ターゲットを差別化している。カタログを見ると、ソリオは「コンパクトなのに、室内さらにひろびろ」、ソリオ バンディットは「強く、美しきコンパクト」と、キャッチコピーが全然違うのだ。

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