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ライブ配信の活用が活発化

これまで写真や動画共有のSNSとして支持を集めてきたインスタグラムだが、コロナ禍での外出自粛が広がった20年は、ライブ配信の場としても存在感を示した。20年3月中旬と下旬を比較すると、全世界におけるインスタグラムのライブ機能(インスタライブ)の利用者数は50%増加したという。日本のアーティストやタレントも、動画やライブ機能を活用してファンと交流を図った。

なかでも活用が巧みだったのは、女王・渡辺直美だ。彼女は3月にYouTubeチャンネルを開設したが、そのチャンネル名「NAOMICLUB」はインスタライブにてフォロワーから募集して決定。ファンと交流して満足度を高めつつ、フォロワーをしっかりとYouTubeに誘導。1カ月で登録者数50万人以上を獲得した。

新木優子もインスタライブが話題を集めた1人。彼女は、離れた場所でも一緒に配信できる「コラボ」機能を活用し、中村アン、飯豊まりえ、谷まりあなど様々な女優・モデルとライブ配信を実施。プライベートな雰囲気が伝わる会話が話題を集めた。新木のフォロワー数は、19年の調査時より約120万人も増えている。

写真投稿は、ファッションやインテリアなどの参考にしたくなるスタイリッシュな内容が人気を集める傾向にある。一方、インスタライブでは「ファンとの距離の近さを感じさせる交流」であったり、既存メディアでは知ることのなかった「プライベート感のチラ見せ」が反響を集めるキーワードになっているようだ。

男性タレントでは、フォロワー数約503万人の山下智久が4位でトップ。これにアイドルグループの嵐が続く。嵐は19年11月3日にアカウントを開設すると24時間で170万人、2週間強で300万人を突破した。彼らもインスタグラムの様々な機能を駆使して、ファンと交流を図っている。4月20日からは月曜から土曜まで日替わりでメンバーがストーリーズに投稿する企画を実施し、インスタライブも数度開催。趣味や特技を生かした、彼らの日常に触れられる内容に、ネット上にはファンの歓喜の声があふれた。ちなみに、ストーリーズは24時間で投稿が消えてしまうため、こまめにチェックする習慣がついたというファンも多かったようだ。

20年も大物が続々参入

嵐を筆頭に、この1年で新たにインスタグラムを利用するタレントが多数。所属事務所の先輩である木村拓哉も20年5月からスタートし、280万人以上のフォロワーを獲得。木村の長女でモデルのCocomiも3月に開設して180万人を突破している。

ちなみに木村家では、次女のKoki,が父親を上回る17位にランクインしている。Koki,とCocomiは2人で行うインスタライブが人気。注目を集めるのが、普段垣間見ることのない木村のプライベートの姿を語る点だ。父親を「トト」と呼び、「結婚相手はトトよりカッコいい人」と挙げるなど、父親への愛情を存分に表現する。木村のアカウントも含め、木村家の相乗効果でフォロワー数を伸ばしているようだ。

その他の新規参入組では、大ヒット写真集『Sincerely yours…』に連動した、田中みな実の期間限定アカウントが約196万人のフォロワーを獲得(更新は20年1月末で終了)。ガールズグループプロジェクト『Nizi Project』にて誕生した9人組・NiziUが、6月のアカウント開設ながらすでに174万人を突破と、女性からも支持を集めるムーブメントが、インスタグラムでのフォロワー数に直結することを証明する形となった。

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